斑点米カメムシ類の発生注意 病害虫発生予報2015年8月20日
農林水産省は8月18日、「病害虫発生予報第6号」を発表した。斑点米カメムシ類の発生が多くなっているので適切な防除の実施を喚起している。ウンカ類は梅雨に飛来し8月以降増殖するので、こちらも注意を促している。
気象庁はむこう一か月を、気温は全国的に高く、日照時間も多い傾向だが西日本では平年並みからやや少ないと予想している。降水量は北日本と西日本で平年より多いと予想。日照が少なく降水量が多くなると病害虫が発生しやすいので、注意が必要。
【水稲】
エルニーニョ現象発生時には9月以降全国的に気温が低く推移することがあるので、イネいもち病などの発生には十分注意が必要。
15都道府県が斑点米カメムシ類の注意報を発表している。都道府県で発表される発生予察情報を確認し、防除するよう促している。
ウンカ類は飛来が確認されているので、早期発見に努める。8月中旬から下旬にかけ、第2世代幼虫が発生、防除適期が訪れると予想されるので、発生予察情報を確認し、防除を行うよう注意している。
水稲で発生が予想される病害虫とその地域に関しては以下の通り。
水稲で予想される病害虫と地域

【野菜・花き】
アブラムシ類はキュウリ・ナス・サトイモ等での発生が多いと予想されている。またタバコガ類はトマト・ナス・ピーマン等での発生が多いと予想されている。
野菜・花きで予想される病害虫とその地域については以下の通り。
野菜・花きで予想される病害虫と地域

【果樹・茶】
果樹カメムシ類は7県から注意報が発表されている。飛来初期からの防除を実施するよう注意している。
シンクイムシ類の発生が、リンゴ・ナシ・モモ・スモモで多いと予想されている。
果樹・茶で予想される病害虫とその地域については以下の通り。
果樹・茶で予想される病害虫と地域

7月13日以降、都道府県が発表している警報はない。
特殊報は7月17日に大阪府でキクを対象にキク茎えそ病(CSNV)、31日に徳島県でモモ・ウメ・スモモに対し、Aromia bungiiを発表している。
(関連記事)
・稲イモチ病など病害虫の発生に注意 農林水産省 (15.07.17)
・「平成27年度病害虫発生予報(水稲)」発表 農林水産省 (15.07.29)
・少雨・多照で病害虫発生時期が早まる (15.06.25)
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