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週刊新潮記事「グリホサート」記述に科学的根拠で反論 農薬工業会2020年5月19日

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農薬工業会は5月15日、週刊新潮で連載中の特集記事「実は『農薬大国』ニッポン」の中で、正確性や根拠に問題があるとする記述について追加の見解をまとめ、ホームページで公開した。今回の追記が最終回となる。

同工業会は、特集記事の中に「不正確な情報や根拠の曖昧な憶測に基づく記述が随所に見られ、農薬やその安全性評価体系に対して誤解を生じかねない」とし、週刊新潮3月19日号の第1回から同4月23日号の第6回に掲載された記事に関して同会の見解を公表している。今回はこれに続く同30日号の第7回と同5月7日・14日号の最終回の記事に対して見解を追記した。

例えば、4月30日号での「私たちはグリホサートをどの食品から多く摂取しているかというと、(中略)。自閉症など発達障害との関係が取りざたされているのだから注意が必要だ」という記述には、「グリホサートと発達障害の因果関係を証明した科学論文は存在しない」と指摘し、第6回4月23日号に関する同工業会の見解を改めて掲載している。

また、「厚労省がグリホサートの残留基準値のリストに食肉を加えているのは、検出される可能性があるということだ。(中略)食用部分で多い順に並べると牛(5ppm)、豚(0.5ppm)、鶏(0.5ppm)となる。これは、EUや世界中で使われる食品規格のコーデックスの基準と比べると、牛なら100倍という高さである。」という記述には、「日本の畜産物に関するグリホサートの残留基準は主に国際基準であるコーデックス基準に合わせて設定されており、具体的には牛や豚の筋肉部分(ステーキ等として食べられる肉)の基準値は0.05ppmで、この値はEUも同じだ」とし、「基準の意味を知らずに書いたか、知っていて読者の不安を煽るために書いたもの」と反論した。

 

【週刊新潮の掲載記事に関する農薬工業会の見解】

 
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