売上高197億ユーロで42%増 2021年第3四半期も好調 BASF2021年11月1日
ドイツのBASF本社は10月27日、2021年第3四半期の業績を発表。売上高は197億ユーロで42%と大幅増で、特別項目控除前営業利益は大幅増の19億ユーロ。2021年売上高の見通しを760億ユーロ~780億ユーロに、特別項目控除前営業利益を75億ユーロ~80億ユーロにそれぞれ上方修正した。
売上高は前年同期比59億ユーロ増の197億ユーロ。主に、すべての事業セグメント、とりわけケミカル事業セグメント、サーフェステクノロジー事業セグメントと、マテリアル事業セグメントの販売価格が上昇したことによるもので、ほぼすべての事業セグメントで販売量が大幅に増加した。
特別項目控除前営業利益は19億ユーロで、前年同期を13億ユーロ上回り、主にケミカル事業セグメントの特別項目控除前営業利益が大幅に増加したことによるもの。マテリアル事業セグメント、インダストリアル・ソリューション事業 セグメント、「その他」に分類される事業の大幅な増益も、利益増に貢献した。
一方、アグロソリューション事業セグメント、サーフェステクノロジー事業セグメント、ニュートリション&ケア事業セグメントの利益貢献度は大幅に低下。「ケミカル事業セグメント、マテリアル事業セグメントの強力な利益貢献のため、2021年第3四半期の利益構成は前四半期とほぼ同じだった。
2021年第3四半期のEBIT(営業利益)に含まれる特別項目は、マイナス43百万ユーロ。費用は主に構造改革、事業売却、事業統合に起因する。その他の収入がこれを埋め合わせる形となった。前年の特別項目は、主に全事業セグメントにおける減損や構造改革によるもので、マイナス32億ユーロ。
営業利益は18億ユーロで、前年同期のマイナス26億ユーロを大幅に上回った。この数字には、持分法適用会社の利益が含まれており、その額は2億ユーロ(前年同期比1億44百万ユーロ増) で、主に中国、南京のBASF-YPCの増益による。
減価償却費および特別項目控除前営業利益(特別項目控除前EBITDA)は、前年同期比12億ユーロ増の28億ユーロ、EBITDAは17億ユーロ増の27億ユーロとなった。
純利益は前年同期比34億ユーロ増の13億ユーロ。2021年第3四半期の1株あたり利益は1.36ユーロでした(前年同期はマイナス2.31ユーロ)。特別項目、および無形固定資産償却分調整後の1株あたり利益は1.56ユーロだった(前年同期は0.60ユーロ)。
営業活動によるキャッシュフローは、前年同期比2億4百万ユーロ減の19億ユーロ。 フリー・キャッシュフローは、主に営業活動によるキャッシュフローの減少により、前年同期比 2億87百万ユーロ減の11億ユーロとなった。
BASFグループの2021年の見通し
2021年第3四半期の世界経済は、前年における経済活動の急激な落ち込みからの回復が続いたが、製造業の多くのバリューチェーンで供給上の制約が生じたため、前四半期に比べてその勢いは鈍化。さらに、アジアの新型コロナウイルス感染拡大に伴う生産や流通の混乱により、世界的に前駆体の不足が深刻化した。
特に自動車業界では世界的なチップ不足の影響を受け、生産量が大幅に減少。また、中国の一部地域で停電が発生し、とりわけエネルギー集約型産業の生産にマイナスの影響を及ぼした。消耗品や耐久消費財の世界的な需要は、エネルギー価格の上昇が企業やエンドユーザーの負担に なっているにもかかわらず、安定的に推移した。
同社は2021年第4四半期においても、供給上の制約が世界経済の回復にマイナスの影響を与えると想定。このため、2021年の世界経済環境に関する当社予測を以下の 通り、修正した。
・GDP成長率: +5.3% (+5.5%)
・世界工業生産の成長率: +6.0% (+6.5%)
・化学品生産の成長率: +6.0% (+6.5%)
・ユーロ/ドルの平均為替レート:1ユーロ=1.20ドル(変更なし)
・年平均ブレント原油価格:1バレル=70ドル(1バレル=65ドル)
また、ケミカル事業セグメント、マテリアル事業 セグメントで堅調な需要が継続すると見込まれることから、次の通り、2021年事業年度の見通しを引き上げた。
・売上高:760億~780億ユーロ(740億~770億ユーロ)
・特別項目控除前営業利益:75億~80億ユーロ(70億~75億ユーロ)
・投下資本利益率(ROCE):13.2%~14.1%(12.1%~12.9%)
・アクセラレーター製品の売上高:215億~225億ユーロ(210億~220億ユーロ)バリューチェーンにおいてサステナビリティに大きく貢献すると判断された製品群
・二酸化炭素排出量:2050 万トン~2150 万トンで推移する(変更なし)
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