YouTubeで農業のファクト発信する徳本修一氏が講演 「強い影響力あるチャンネル目指す」2022年5月19日
YouTubeなどを通じて農業の現場から情報発信を続ける鳥取県の農業法人「トゥリーアンドノーフ」代表取締役の徳本修一さんが5月18日、都内で講演した。この中で徳本さんは、ネットメディアなどで現場と乖離した情報が流されている実態を看過できず、情報発信を始めた経緯を語り、今後も農業の規模拡大に取り組みながら、「1人でも多くの人に農業の真実を伝え、強い影響力のあるチャンネルにしたい」などと、さらに情報発信に力を入れたいとの思いを語った。
「トゥリーアンドノーフ」代表取締役 徳本修一さん
徳本さんの講演会は、農薬工業会の通常総会後の会場で開かれた。徳本さんが代表取締役を務める「トゥリーアンドノーフ」は、鳥取市を中心に約80haで米や野菜の生産に取り組んでいる農業法人。はじめに徳本さんは、2012年に異業種から参入して有機農業や6次産業化などに挑戦をしたが失敗を重ね、3年前から飼料米などを中心に米や野菜を生産している経緯を紹介、将来的には「超大規模化」を目指し、2030年には1000haに広げたいとの抱負を語った。
そのうえで持続可能な農業の確立を目指すうえでのポイントの1つとして、「発信」を強調。「現場からの発信が農業では弱い。ネットの台頭でポピュリズムが間違った方向に進みやすくなっており、現実をしっかり発信しないと偏った情報が広がってしまいう政治や行政が迎合してしまうことがあり、危惧している」と述べ、事実に基づいた情報発信に努めていると語った。
現在、ブログやSNS、YouTubeで積極的に情報を発信し、おととし3月から106本の動画を発信し、再生回数は810万回に及び、特に農業のファクトを伝える「農業の真実」シリーズは反響があり、批判も多い半面、同業者や消費者から多くの賛同を得たことを紹介。今後の取り組みとして、「農業の現場から発信することで1人でも多くの人に農業の真実を伝え、国内外問わずネットワークを広げ、強い影響力のあるチャンネルにしたい」などと述べ、情報発信を続けながら持続可能な農業の確立に努めたいとの思いを語った。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(91)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(2)2024年5月4日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(9)【防除学習帖】 第248回2024年5月4日
-
土壌診断の基礎知識(18)【今さら聞けない営農情報】第248回2024年5月4日
-
(382)「ファミリー・ビジネス」の生き残り【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年5月3日
-
むらの掟【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第289回2024年5月2日
-
主食用多収品種の「にじのきらめき」が人気になる理由【熊野孝文・米マーケット情報】2024年4月30日
-
令和6年春の叙勲 5人が受章(農水省関係)2024年4月29日
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日