米の民間在庫量 338万玄米t 対前年比85万t増 12月2026年1月30日
農水省は1月30日、12月末の2025年産米の集荷、販売、民間在庫量などを公表した。

集荷業者の全国の集荷数量は249.1万玄米tで前年同月より34.9万玄米tの増加となった。契約数量は197.8万玄米tで前年同月より7.5万玄米t増えた。
一方、集荷業者から卸売業者への12月までの販売数量は50.4万玄米tで前年同月より11.6万玄米tの減少となった。
販売数量は比較できる2014年以降で最低数量となっている。集荷は進んでいるが、販売は進んでいない状況だ。
集荷については12月単月で30.7万t増えた。生産量に違いがあるため、単純な比較はできないが24年12月は23万t増、23年12月は27万t増となっており、今年は集荷の努力も反映されたといえそうだ。一方で米価の高騰で一部の商系集荷業者が集荷から撤退したとも言われており、そのため系統への集荷が増えたともみられる。
契約数量には数量のみを契約した数量も含まれている。そのため実際に卸業者への引き取りが少ないため、販売数量が過去最低となっているともいわれるが、川下での販売が鈍っているため卸側への販売が低調となっていることも考えられる。同時に発表された卸売業者から小売、中食・外食への販売数量は前年同月比で89.6%となっていることからもそれがうかがえる。
民間在庫は前月より9万玄米t増えて338万玄米tとなった。在庫率は48%で過去最高の50%(2021年)、49%(2020年、2013年)に次ぐ高さ。農協などの出荷段階の在庫は11月より12万玄米t増えて260万玄米t、卸など販売段階の在庫は11月より4万玄米t減って78万玄米tとなった。
在庫水準が高水準となった翌年の相対取引価格は大きく下落した。在庫率49%だった2013年の翌年14年産は前年の60kg1万4341円が1万1967円と過去最低の相対取引価格となった。2021年産は前年の同1万4529円が同1万2804円と下落した。
現在の販売、在庫状況は米の需給が緩和しているともいえ、米価が下落する懸念を指摘する声もある。すでにスポット取引では暴落している。ただ、相対取引価格は2か月連続で下ったとはいえ60kg3万6000円台が続いており「相対価格に急激な動きはない」(農水省)として、動向を見極めたいとしている。
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