創薬ベンチャー「SENTAN Pharma社」と資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年1月30日
日本曹達は1月29日、九州大学発の創薬ベンチャー企業で株式会社SENTAN Pharma(福岡県福岡市)と資本業務提携契約を締結したことを発表した。
SENTAN Pharma社は、独自のナノ・マイクロ粒子化技術を用いて、さまざまな疾患に対する治療薬開発を行う創薬ベンチャー企業。医薬品向け創薬事業と健康食品向け予防医学事業を展開している。創薬事業においては、溶解性・吸収性の改善や投与量の削減を目的としたナノ粒子化技術や、1回の投与で薬効が長期間持続する長期徐放性注射剤向けのマイクロ粒子化技術をベースとした、共同研究開発や医薬品の開発を支援。また、予防医学事業においては、ナノ粒子化によって吸収性を大幅に改善した、食べられるナノ粒子「フーディクル」を開発し、これまでに3製品が上市されている。
近年開発される低分子医薬品の多くが難溶解性である中、同社のナノ粒子化技術は、吸収性の改善による投与量や投与回数の削減など、患者のQOL(Quality of life:生活の質)の向上に寄与するほか、通常の製法では製品化が困難とされてきた革新的な医薬品の創出につながるものとして期待されている。
一方、日本曹達グループは、医薬品需要の増加、QOLの向上、健康志向、予防医学の意識向上をメガトレンドと捉え、ヘルスケア分野を企業価値向上のマテリアリティ(重要課題)としている。また、研究技術戦略「Brilliance through Chemistry 2030」において、「医療」を新規事業ターゲットドメインの一つとして定め、人・動物のヘルスケアに関する課題へのソリューション提供に向けた取り組みを進めており、SENTAN Pharma社との協業により、ヘルスケア分野における研究開発を加速できると判断した。
日本曹達は、SENTAN Pharma社との資本業務提携により、医薬品原薬のナノ粒子化、マイクロカプセル化の医薬品開発支援事業・CDMO(医薬品受託製造)事業を共同で展開するとともに、同社の技術を活用した新製品の開発を推進することで、ヘルスケア分野における中長期的な事業拡大を目指す。また、同社の重点事業であるアグリビジネスにおいて、同社のナノ粒子化技術を活用することにより、化学農薬の使用量低減による、環境負荷の低減と持続的農業生産に資する取り組みを推進する。
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