売上高は4.1%減 2024年3月期第3四半期決算 日本農薬2024年2月9日
日本農薬は2月8日、2024年3月期第3四半期決算短信を発表した。
売上高は、中核事業である農薬事業が国内、海外ともに天候不順や過年度の流通在庫の影響などから伸び悩み、632億9000万円で前年同期比27億1500万円減、同4.1%減となった。
利益面で営業利益は25億5500万円で前年同期比25億6300万円減、同50.1%減、経常利益は17億8200万円で前年同期比28億4300万円減、同61.5%減。親会社株主に帰属する四半期純利益は14億6000万円で前年同期比15億8300万円減、同52.0%
減となった。
各セグメントの概況は次の通り。
◎農薬事業
国内農薬販売では、ベンズピリモキサン(商品名:オーケストラ)を始めとする主力自社開発品目の普及拡販に努めたが、天候不順による病害虫の少発生や過年度の流通在庫の影響などから販売が伸び悩み、国内販売全体の売上高は前年同期を下回った。
海外農薬販売では、インドで雨季到来遅延など天候不順の影響はあったものの園芸用殺虫剤トルフェンピラド、ピリフルキナゾンなどの自社開発品目の普及を進める販売戦略が奏功し、Nichino India Pvt. Ltd.の売上高は堅調に推移。欧州では殺菌剤フルトラニルの適用拡大などによりNichino Europe Co.,Ltd.の売上高が伸長した。
一方、世界最大の農薬市場であるブラジルでは競争激化に伴う一部ジェネリック品目の価格下落の影響などからSipcam Nichino Brasil S.A.の売上高が伸び悩んだ。さらに、北米では寒冷な気候が続いた影響に伴う害虫の少発生により殺ダニ剤フェンピロキシメートなどの殺虫剤需要が低迷し、Nichino America Inc.の売上高が伸び悩んだ。これらにより為替は円安基調で推移したが、海外販売全体の売上高は前年同期を下回った。
以上の結果、農薬事業の売上高は592億2900万円(前年同期比25億9100万円減、同4.2%減)、営業利益は22億4700万円(前年同期比24億4800万円減、同52.1%減)となった。
◎農薬以外の化学品事業
医薬品事業では、外用抗真菌剤ルリコナゾールの中国販売終了により売上高が伸び悩んだ。以上の結果、農薬以外の化学品事業の売上高は28億7600万円(前年同期比5300万円減、同1.8%減)、営業利益は7億4200万円(前年同期比7400万円減、同9.1%減)となった。
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