買い物弱者に中食・欠食増加傾向 パルシステム調査2013年1月8日
パルシステム連合会は昨年10月、主婦を対象に買い物と買い物弱者に関する調査を実施した。
調査結果から買い物弱者層に中食や欠食頻度が増加していることがわかり、買い物の不便が食事内容の変化にも影響していることが示された。
◆2割が将来の買い物に不安
この調査は昨年10月22日から3日間、全国の20歳?59歳の主婦1000人を対象にインターネットで行った。
買い物での以前と比べた変化について「買い物に不便を感じることが増えた」という人は22.5%となり、なかでも近隣の店舗が減り、自動車を運転しない層の半数が「不便を感じる」と回答した。
「現在自分は買い物弱者だと思う」(以下、買い物弱者層)という人は7.5%だったものの「将来買い物弱者になると思う」という人は17.3%で、とくに北海道・東北、北陸・甲信越、中国・四国は2割を超え、他のエリアに比べて高かった。
買い物で利用したいサービスとして、もっとも多かったのが「地域の大半のお店で利用できる電子マネーやポイントサービス」(73.9%)となった。
買い物弱者層ではそれと並んで「電話やネット注文で地域に当日配達してくれるサービス」への意向が73.4%と高かった。そのほか「自宅近くまで移動販売してくれるサービス」や「買い物代行サービス」などへの利用意向も非買い物弱者層に比べて高く、ネットスーパーの利用意向も全体では26.9%だったのに対し45.4%と高かった。
◆栄養バランスにも影響
家庭での食事の変化・傾向について「総菜やお弁当を買って食べる頻度が以前に比べ増えた」という人は全体で27.4%だったのに対し、買い物弱者層は40.0%と高く、「冷凍食品を食べる頻度」や「コンビニで買った生鮮食料品を使う頻度」の増加もそれぞれ36.0%、21.3%で買い物弱者層に高かった。
また、「1日1食、または2食となる欠食の機会が以前に比べて増えた」人も全体では18.4%だったのに対し買い物弱者層では34.6%、「栄養バランスが崩れていく傾向がある」も同29.3%に対し40.0%となった。
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