持続可能なパーム油のための円卓会議に加盟 日本生協連2017年11月6日
日本生協連は、日本の流通業として初めて「RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)」 に加盟した。
「持続可能なパーム油のための円卓会議」(RSPO)とは、Roundtable on Sustainable Palm Oilの略称で、環境に配慮した持続可能なパーム油を求める世界的な声の高まりに応え、パーム油生産業、小売業、環境NGOなど、7つの関係団体が中心となり2004年に設立された非営利組織。世界的に信頼される認証基準の策定とステークホルダーの参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利用を促進することを目的とし、現在世界の加盟数は約3500団体、日本では約70団体。日本生協連の子会社コープクリーンも2006年に加盟している。
パーム油は、アブラヤシの果実から得られる植物油で、生産性が高く、世界の食糧需要の増加に貢献しており、食品・日用品・化粧品など、幅広い商品に使用されている。一方、気候変動の脅威、生物多様性の喪失、労働者や子供の権利侵害など、多くの課題を抱えた状況で生産されているという現実がある。
日本生協連では環境に配慮したパーム油の調達が大きな課題と認識されてきている中で、RSPO認証油の調達・利用を通じ、環境への影響低減や持続可能な社会づくりに貢献できると考え、このたび加盟(申請)することした。
日本生協連はRSPO加盟にあたり、次の3点をコミットメントとして取り組むことを表明している。
(1)2017年度中に、コープ商品(プライベートブランド)のうち、すべての食品についてB&C(ブックアンドクレーム)により認証パーム油への切り替えを進めます。
(2)2018年度中に、MB(マスバランス)認証パーム油を使用した石鹸、化粧品の供給を開始します。
(3)2020年までに、コープ商品(プライベートプランド)全体について、B&C (ブックアンドクレーム)、MB(マスバランス)方式により認証パーム油への切り替えを進めます。
そして日本生協連としては、今後も持続可能なパーム油の使用をはじめ、環境・地域・社会・人に配慮した商品開発を進め、会員生協・組合員とともにエシカル消費の取り組み拡大に努めていくことにしている。
(関連記事)
・パーム油調達のあり方を考えるシンポ開催 持続可能なパーム油会議&WWF(17.10.25)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略 現在の技術で実現可能でしょ(4)2024年4月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(7)【防除学習帖】 第246回2024年4月20日
-
土壌診断の基礎知識(16)【今さら聞けない営農情報】第246回2024年4月20日
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日