「飲酒業態」で壊滅的状況が続く 日本フードサービス協会の調査で浮き彫り2020年7月28日
東京アラートの解除や全国的な県外移動自粛の解除などで店内飲食の客足が戻りつつある一方、都心や繁華街に立地する飲酒業態の回復に遅れが目立つことが一般社団法人日本フードサービス協会(赤塚保正会長)の調査で明らかになった。なかでも「居酒屋・パブレストラン」などは前年売り上げの半分にも届いておらず、依然壊滅的な状況が続いているとしている。
同協会会員企業を対象に毎月実施している外食産業市場動向調査の6月度結果報告で明らかになったもの。全体を総括した文言は「自粛解除で回復傾向の兆しも、飲食業態を中心に依然厳しい状況」となっている。
新型コロナの煽りを受け急激に売り上げが落ち込んだ外食産業だが、感染防止と経済との両立を図ろうとする政府の方針の下、回復の兆しもみられる。
業態別の状況をみると、ファーストフード業態は4、5月の売り上げを支えてきたテイクアウト・デリバリー需要の一部が他の業態にも流れた結果、全体の売り上げは前年同月比88.2%となった。とくに商業施設立地店の回復にやや遅れがみられる「麺類」は同63.5%にとどまり、店内飲食の回復が顕著な回転寿司を含む「持ち帰り米飯、回転寿司」でも同93・1%と回復しきれていない。
他の業態と比べ店内飲食への客足の戻りが早いファミリーレストランは、前年同月比73.5%にまで回復。「洋風」「和風」は順に同67.9%、同68.2%だが、比較的堅調な「中華」が同87.2%と引き続き回復傾向を維持、業態全体をけん引している。
一方、とりわけ東京都で「夜の街」扱いを受け、行政指導の対象にもなっている「パブ・居酒屋」業態は悲惨な状況から抜け出せていない。「パブ・ビアホール」は同34・2%、「居酒屋」は同41・5%と売り上げは低迷したままで、コロナ禍以降の売り上げ急降下以来、壊滅的な状況が続いている。多くの店が営業再開を果たせているものの、法人需要は今後も見込みにくく、繁華街立地店舗への個人客の戻りも悪い。集客の悪い店舗の一部で休業・閉店を予定しているところもあると調査は述べている。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日