AIで農家支援のHappy Quality、2社から資金調達2020年10月21日
(株)Happy Quality(ハッピークオリティー)は、Sony Innovation Fundとベンチャー投資育成研究会から資金を調達した。
Happy Qualityのメンバー
同社は、静岡県で「農業の新しいStandardを作る」というビジョンのもと設立。農業×AIで高品質・高機能な農産物を一年中安定的に栽培する方法を確立し、農業支援および青果卸売業務を展開している。
農家の減少や高齢化により匠の農業技術が失われるなど農業の社会課題を、テクノロジーで解決するため、データドリブン農業の実践と研究開発を行っている。
新規就農者が抱える課題として最も多い「所得が少ない」「技術が未熟」という点に対し、市場流通や農学、テクノロジーなどの専門知識を持つメンバーが研究開発を重ね、ビックデータやAI、光学センサ等を用いて高品質・高単価なメロンやトマトを安定生産。FC農家からの全量買取や品質保証による高単価販売を実現している。
今回の資金調達により、中部地方をはじめ、さらなるFC農家の展開に向けたマーケティングを強化。また、より高品質な栽培のためのAI灌水システムを高度化し、今後の事業展開に向けた採用強化を推進していく。
同社は、独自ブランド製品として「ストレス緩和機能」の機能性表示も取得したトマト「Hapitoma」や、腎臓病疾患などカリウム摂取制限があっても食べられる低カリウムメロン「DOCTOR MELON」を開発している。
同社に投資したSony Innovation Fund チーフインベストメントマネジャーの土川元氏は「Happy Qualityは、農業に新しい考え方と技術を持ち込み成長する企業。独自の栽培技術やAIを活用したデータドリブンなプロセスをより多くの農家に展開していくことが、ひいては農業全体の発展に貢献することを期待する」と話している。
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