石けん原料についてパブリックコメント提出 生活クラブ生協連合会2021年1月21日
生活クラブ生協連合会は、石けん原料についてパブリックコメントを提出した。石けんの優れた性質である生分解性の良さ、環境水系で生態毒性は発現しないなどの点を評価し、今後も取組品目として石けんを扱い、いわゆる合成洗剤は扱わない。
「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案」が国で検討されており、厚生労働省、経済産業省、環境省は2020年12月4日~1月4日、パブリックコメントを実施。同改正案は、石けんの主成分をいわゆる合成洗剤の主成分と同列に管理する内容であることから、生活クラブはこの案に対し、パブリックコメントを提出した。
通称、化管法と呼ばれる同法は従来、藻類・魚類などの水生生物の生存・生育等に一定濃度以上で影響を及ぼす化学物質として、合成洗剤の主成分である「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)」や「ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル(AE)」などの界面活性剤を第一種指定化学物質として指定。指定物質の環境などへの排出量・移動量を把握して都道府県に報告することを事業者に対して求めている。各事業者より報告された数量は国が集計し、毎年公表されている。
今回の施行令改正案は、石けんの主成分である界面活性剤の脂肪酸塩(「脂肪酸カリウム」と「脂肪酸ナトリウム」も、同様の理由から化管法の第一種指定化学物質として新たに指定するという内容。改正施行令により、合成洗剤と石けんそれぞれの主成分が同列に管理されることになるが、生活クラブは、石けんの優れた性質を評価し、今後も石けんを取り扱い、合成洗剤は扱わない。今回のパブリックコメント後、改正施行令が1月中に公布され、2022年4月1日に施行予定。
生活クラブが、この改正案に対し提出したパブリックコメントは次の通り。
◎生活クラブ連合会が提出したパブリックコメント
意見:脂肪酸塩を第一種指定化学物質として管理する必要はありません。
理由:純水での試験データに基づく改正案ですが、水系環境(河川・湖沼・海)にはカルシウム等が豊富に存在しており、石けん成分(脂肪酸塩)は環境放出後速やかに金属石けん(脂肪酸カルシウム等)になり生態毒性は発現しないため、指定から外すべきです。前回(2011年)の見直しでも、指定する案を退けた経緯があります。
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