超臨界流体技術を利用 日本初のコーヒーデカフェ工場で有機JAS認証取得 KEC2021年2月4日
三重県桑名市の(株)ケー・イー・シーは2月4日、超臨界流体技術を利用した日本初のデカフェ(カフェインレス)コーヒー工場が有機JAS認証を取得したことを発表した。
有機JAS認証は、農薬や化学肥料の使用を避けることを基本として、自然界の力で生産された農産物、加工食品などを表す日本の制度。海外で生産された農産物でも、有機農業によって生産され日本の審査基準に則した農産物には有機JAS認証が与えられる。有機JAS認証デカフェコーヒー豆にするには、加工プロセスも有機JAS認証を得る必要があった。
同社のデカフェ加工工場が、有機JAS認証を得たことで、有機JAS認証のデカフェコーヒー豆を製造できるようになり、現在販売しているデカフェコーヒー「DECACO(デカコ)」の新商品として、有機JAS認証の商品開発を計画している。
同社は、2020年に新事業として超臨界流体技術を活用した、国内では初となる商業ベースのデカフェコーヒープラント事業を立ち上げ、現在は、大手食材セレクトショップや病院、調剤薬局などで商品を展開している。
同社は農林水産省主催で消費者庁、環境省が連携する「あふの環プロジェクト」に参加している。あふの環プロジェクトは、2030年までに国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)達成をめざすプロジェクトで、有機JAS認証はSDGsが掲げる目標の一つ「陸の豊かさを守ろう」の主旨に合致。認証取得は同社の中期計画の指標になっている。
同社は、超臨界二酸化炭素抽出法により、コーヒー豆からカフェインを除去する工場を設立し、化学薬品を一切使用しない国内加工の安全なデカフェコーヒー"DECACO"の商品化を実現。超臨界二酸化炭素抽出法で使う二酸化炭素は、石油化学プラント等から排出される二酸化炭素を食品添加物グレードに精製されたものをリユースしている。さらに、デカフェ処理工程でも二酸化炭素を循環して使用するため、その排出量は少ない。SDGsが意図する「気候変動に具体的な対策を」に沿った環境に優しいプロセスとなっている。
デカフェ和泉工場
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ピーマンにアザミウマ類 県内全域で多発のおそれ 大分県2025年7月10日
-
【注意報】トマト、ミニトマトに「トマトキバガ」県内全域で多発のおそれ 大分県2025年7月10日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年7月10日
-
【特殊報】メロンにCABYV 県内で初めて確認 茨城県2025年7月10日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】コメ増産こそが自給率を向上させる~輸入小麦をコメで代替すれば49%2025年7月10日
-
【第46回農協人文化賞】地道な努力 必ず成果 経済事業部門・愛知県経済連会長 平野和実氏2025年7月10日
-
【第46回農協人文化賞】全ては組合員のため 経済事業部門・宮崎県農協副組合長 平島善範氏2025年7月10日
-
ジネンジョとナガイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第348回2025年7月10日
-
【2025国際協同組合年】SDGsと協同組合 連続シンポジウム第4回2025年7月10日
-
備蓄米 コンビニの7割で販売を確認 7月9日時点 農水省調査2025年7月10日
-
【人事異動】農水省(7月11日付)2025年7月10日
-
水稲の斑点米カメムシ類 多発に注意 令和7年度病害虫発生予報第4号 農水省2025年7月10日
-
【JA人事】JA加賀(石川県)新組合長に道田肇氏(6月21日)2025年7月10日
-
【JA人事】JA新みやぎ(宮城)新組合長に小野寺克己氏(6月27日)2025年7月10日
-
「田んぼの生きもの調査」神奈川県伊勢原市で開催 JA全農2025年7月10日
-
「米流通に関するファクトブック」公開 米の生産・流通など解説 JA全農2025年7月10日
-
「おかやま和牛肉」一頭買い「和牛焼肉 岡山そだち」ディナーメニューをリニューアル JA全農2025年7月10日
-
本日10日は魚の日「呼子のお刺身いか」など150商品を特別価格で販売 JAタウン2025年7月10日
-
転炉スラグ肥料がイネの発芽・発根・出芽を促進 農研機構2025年7月10日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹ムッシュボルドーDF」 日本曹達2025年7月10日