生鮮肉パッケージングの市場規模 2025年に32億2000万米ドル到達見込み2021年4月26日
(株)グローバルインフォメーションは4月22日市場調査レポート「生肉包装の世界市場 (2021年) :COVID-19による成長と変化」 (The Business Research Company) を発売した。
生鮮肉パッケージング市場は、生鮮肉の保存に使用される包装材と生鮮肉製品の形態の販売で構成。生鮮食肉パッケージング業界には、変化する大気中でのパッケージング、真空スキンパッケージング、真空熱成形パッケージングなどの伝統的なパッケージングソリューションがある。パッケージングソリューションは、食肉製品の新鮮でタイムリーな流通を確保することで、効率的な輸送を提供し、食肉製品の保存性を高める。
生鮮肉パッケージング市場で使用されているパッケージングフォーマットの主なタイプは、変更された大気パッケージング(MAP)、真空スキンパッケージング(VSP)、および真空熱成形パッケージング(VTP)の3つ。修正雰囲気包装は、食品の保存に適したレベルの気体を食品の周囲に置く包装システム。真空スキンパックは、食品を入れ、加熱して柔らかくした上層部に蓋をして包装する方法。真空熱成形包装は、熱可塑性樹脂層を形成するために、熱、真空、および大気の部分のみを使用する熱成形の簡略化された形態。パッケージの製造に使用される材料は、PE、PVC、BOPP、PA、EVOH、PPで、牛肉、豚肉、鶏肉などさまざまな肉の包装に使われる。
生鮮肉パッケージング市場は、2020年の23億2000万米ドルから2021年には25億米ドルに、年平均成長率(CAGR)7.7%で成長すると予測。この成長は主に、新型コロナウイルスの影響から回復しつつ、企業が操業を再開して新常態に適応している場合によるもの。
新型コロナウイルスは、それ以前に社会的距離を置くことや遠隔地での作業、商業活動の閉鎖などを含む制限的な封じ込め策をとっていたため、操業上の課題が生じていた。この市場は、年率6.5%で2025年には32億2,000万米ドルに達すると予想されている。
肉の消費量の増加は、生鮮肉パッケージング市場の成長に寄与。オーストラリア農業水環境省の調査による推計によると、2018年までの20年間の肉の消費量は、58%増の3億6000万トンを越えた。2019年のスペインの一人当たりの肉消費量は46.2kgで、その中で最も消費されている生肉は鶏肉だった。肉の消費量の増加は、市場の成長に貢献している。
生鮮肉パッケージング市場の成長は、ヴィーガン食品の健康上の利点に対する認識の高まりにより、顧客の嗜好がヴィーガン食品へと変化することで制限されている。さらに、NCBIのレポートによると、赤身の肉を摂取すると、冠状動脈性心臓病、脳卒中、その他の健康問題を引き起こす病気に罹患するリスクが高まると報告。また、Science Dailyの報告によると、赤身の肉、加工肉、鶏肉を摂取すると、心血管疾患のリスクが3~7%、全死因のリスクが3%高くなると言われている。
肉の消費に伴う健康状態の悪化により、菜食主義に移行する傾向もあり、生鮮肉パッケージング市場にマイナスの影響を与えている。
重要な記事
最新の記事
-
農業構造転換へ 自民の推進委が初会合2025年9月10日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農いわてが追加払い 「市場過熱で苦渋の選択」2025年9月10日
-
「まっしぐら」3万円に 全農あおもりが概算金引き上げ 集荷競争に対応2025年9月10日
-
科学捜査研究所を捜査せよ【小松泰信・地方の眼力】2025年9月10日
-
【JA人事】JA江刺(岩手県)小川節男組合長を再任(6月25日)2025年9月10日
-
岐阜県「ひるがの高原だいこんフェア」みのるダイニング名古屋店で開催 JA全農2025年9月10日
-
愛知県産いちじく・大葉使用 学生考案の地産地消メニュー 16日から販売 JA全農2025年9月10日
-
みのりカフェ・みのる食堂三越銀座店15周年記念 国産黒毛和牛の特別メニュー提供 JA全農2025年9月10日
-
「九州銘柄茶フェア」直営飲食6店舗で10月5日まで開催中 JA全農2025年9月10日
-
乃木坂46が伝える国産食材の魅力 7週連続、毎週水曜日に動画を配信 JA全中2025年9月10日
-
本日10日は魚の日「長崎県産からすみ」など130商品を特別価格で販売 JAタウン2025年9月10日
-
バイオスティミュラントに関する自主基準を策定 日本バイオスティミュラント協議会2025年9月10日
-
長野県産希少種ぶどう「クイーンルージュ」の秋パフェ登場 銀座コージーコーナー2025年9月10日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」「くるるの杜」で 北海道の食を堪能 JAタウン2025年9月10日
-
JAわかやまAコープとエコストア協働宣言「水平リサイクル」協働を強化 エフピコ2025年9月10日
-
「野菜ソムリエサミット」9月度「青果部門」最高金賞1品など発表 日本野菜ソムリエ協会2025年9月10日
-
日本農福連携協会とスポンサー契約を締結 農業総合研究所2025年9月10日
-
鳥インフル 米ジョージア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年9月10日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年9月10日
-
初の海外拠点 アイルランド・ダブリンに設立 NEXTAGE2025年9月10日