「売上が減少しそう」は54% V字回復の生産者も 生産者へ緊急アンケート 食べチョク2021年4月27日
国内産直ECサイトの「食べチョク」を運営する(株)ビビッドガーデンは4月24日~25日、登録している全国の生産者を対象に3回目の緊急事態宣言の影響についての実態調査を実施した。回答数は418人。
調査によると、3回目の緊急事態宣言で「売上が減少した/減少しそう」と回答した生産者は54.1%、「まだ読めない」と回答した生産者は23.0%。「都内の飲食店はほぼ全て取引停止になった」「これから本格的に生産が始まるため成り行きがとても心配」など、不安の声を回答する生産者もいた。
3回目の緊急事態宣言で想定される影響については、「酒造に卸している酒米(山田錦)が影響を受け、価格が下落している」(七代目藤岡農場・兵庫県多可郡)、「観光客相手の道の駅などの品が余ってしまい、価格の低下、利益率が下がっている。EC サイトで販売をしているが、手間を考えるとどこまで持ち直せるかがわからない」(沖縄ゴールデンマンゴーファーム)などの声があった。
一方、コロナ禍で1年かけて直販での販売の土台を作り上げた生産者の中には、緊急事態宣言に影響を受けずに「売上が上がった/売上が上がりそう」という回答もあった。
静岡県島田市の佐京園(お茶)は「直販の売れ行きが安定してきたため今回の3回目の緊急事態宣言では、昨年よりも売上が増えそう」、和歌山県 有田郡の伊藤農産(柑橘)は「1回目の緊急事態宣言では市場価格が2割ほどさがり、売り上げも昨年対比で3割ほど減った。2020年から産直ECサイトでの販売を始め、今回の3回目の緊急事態宣言では直販の土台が出来上がったため、売り上げは上がりそう」と話している。
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