ネパール農村部に雇用を「ネパールのつぼみコーヒー」販売開始 坂ノ途中2021年5月12日
農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物を販売する(株)坂ノ途中(京都府京都市)は、2017年から続けるネパール農村部の雇用創出と産地支援の成果として、210キロのコーヒー豆を日本に初輸入。産地を育てる過程を楽しむ「ネパールのつぼみコーヒー」を5月11日から販売開始した。今後の輸入拡大に向け、ネパールでのソーシャルビジネスに取り組むNPO法人Colorbath(山口県周南市)と連携し、オンラインを活用した技術向上のサポートと日本での販路を拡大する。
ネパールのつぼみコーヒー
坂ノ途中がコーヒーの産地づくりに関わっているのは、カブレ郡マハバラット地域サルシュカルカ村、同トゥロポカラ村、イラム県ジトプール村というネパール東部にある3つの農村。計130世帯程度の農家がコーヒー栽培に参加することを見込んでいる。
今回入荷したのはトゥロポカラ村のコーヒー。この地域では以前からタマン族の人々がコーヒーを生産していたが、品質向上のノウハウはなかったため、同社スタッフが2020年、現地の農家と共にコーヒー品質管理のためのグループ「ププメンドコーヒー農業グループ」を立ち上げた。タマン族の言葉で「花(メンド)のつぼみ(ププ)」という意味で、「まだつぼみのようだけれど、これからみんなで頑張って花を咲かせるんだ」 という思いが込められている。
初の輸出となった今回は、試験的に210キロを日本に空輸。新型コロナウイルスの影響で予約した航空便が複数回キャンセルされるなどトラブルもあったが、1月に入荷を完了した。今後はより多くの量を輸入できるよう、栽培ハンドブックの制作やオンラインでの栽培指導など技術向上のサポートと、日本における販路の拡大の2点に注力する。
「ネパールのつぼみコーヒー」は、ドリップバッグタイプで日常にそっと寄り添うような落ち着いた味。長期滞在の期間も含め6回以上ネパールに通ったという焙煎担当のスタッフは「ネパールのコーヒーを焙煎するのは、うれしい半面、緊張もした。いつも優しく包み込んでくれるネパールの国、ネパールの人たち。甘くて、ほっこりするような味わいは、そんな印象ととてもマッチしている気がします」と話している。
「ネパールのつぼみコーヒー」はドリップバッグ12g×3個(箱入り)で572円(税込)。

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