「食育」できない理由は「親に知識がない」家族で楽しむ食育調査 クックパッド2021年5月24日
クックパッドは5月20日、食育を推進するために国が定めている6月の「食育月間」に向けて、子育て世帯の食育に対する意識や実態を測るため、2〜12歳の子を持つ親1756人を対象に「家族で楽しむ食育調査」を行い、調査結果を公開した。
調査によると、食育に関心があるか聞いたところ「関心がある」と回答した人が96.5%、「関心がない」と回答した人が3.5%となった。一方で、農林水産省が全国20歳以上を対象に調査した「食育に関する意識調査」では、食育に「関心がある」と回答した人は83.2%。子育て世帯の親に限定した同調査では13.3ポイント高い結果となり、子育て世帯の食育への関心の高さが伺える。
次に「家庭で子どもに対して食育を行っているか」を聞いたところ、「既に行っている」と回答した人が31.6%、「行いたいと思っているができていない」と回答した人が60.3%。「行っていない」が8.1%となった。また、やりたいと思ってもできていない理由について尋ねたところ、「自分自身(親)に十分な知識がない」を選んだ人が最も多く55.9%。次いで「時間がない」が39.5%、「そもそも食育のやり方がわからない」が37.5%だった。
調査結果から子育て世帯は食育に対する高い関心があり、家庭で食育を行いたいと思っているにも関わらず、親自身が食育知識に自信がなく子供に伝えることができないことや、時間がなくてできないという実態が浮き彫りになった。
調査結果について、こどもキッチン主宰・子ども台所仕事研究家 石井由紀子先生は「時間がないケース、親自身の食育知識不足のケース、どちらも親自身の子ども期における料理体験不足が要因の一つと推察される。子どもの頃の親と台所にいた体験や自分で料理した体験は、差となって現れているように感じる」と指摘。しかし、食育の成功の秘訣は、断続的でも継続することにあるとし、親が一人でがんばらないのもポイントだという。「完璧な親というものはそもそも存在しないのだから、自身も学びながら、食育の本・絵本などで食・料理への興味を広げ、週末に親子で料理してみる、親子料理教室に参加してみるなどの機会を活かし、無理ないペースでの実践をのんびりと続けていく。その中での気づきや発見、成功や失敗の体験は、親にも子にも生涯に渡る心身の健康をつくる"食"を提供することだろう」と話している。
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