-22℃に保つ「適温蓄冷材」開発 食品など冷凍輸送用蓄冷材に活用へ シャープ2021年5月26日
シャープは、液晶材料の研究で培った技術をベースに、冷凍輸送時の蓄冷材として活用が可能な融点マイナス22度の「適温蓄冷材」を開発。現在広く使われているドライアイスの代替品としての活用をはじめ、さまざまな用途での活用が想定される。
-25℃の冷凍倉庫での凍結が可能となり、省エネルギーに貢献
ドライアイスは近年、原料となる液化炭酸ガスの不足などにより夏場を中心に品薄となる傾向が続いている。温室効果ガス排出削減への機運の高まりもあり、冷凍輸送の現場ではドライアイスに代わる蓄冷材が求められているが、冷凍食品向け蓄冷材のほとんどは、使用前にマイナス40度の専用凍結庫内で凍結させる必要があるため、多くの電力エネルギーが消費されている。
同社の社内ベンチャー「TEKION LAB(テキオンラボ)」では、マイナス25度の環境下で凍り始める融点マイナス22度の「適温蓄冷材」を新たに開発。水が主成分でありながら、「-24℃~+28℃」の間の特定の温度を一定時間保つことができる。今回開発した融点マイナス22度の「適温蓄冷材」は、冷凍食材の保冷に適するマイナス20度付近の温度で保冷対象物を一定時間保つ。また、マイナス30度設定の凍結庫で、従来の保冷剤と比較した場合、凍結させるためにかかる時間を約40%以上短縮できる。凍結に必要なエネルギーを抑えられ、CO2排出量の抑制にも貢献する。
なお、「適温蓄冷材」の開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の課題設定型産業技術開発費助成事業「高効率・省エネルギーを実現するドライアイス代替蓄冷材およびコールドサプライチェーンの開発」に基づき実施された。
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