培養肉の市場規模 2030年に2億7810万米ドル到達の見込み2021年6月23日
株式会社グローバルインフォメーションは6月21日、市場調査レポート「培養肉市場の成長機会・成長予測 (2022-2030年):タイプ (赤肉・鶏肉・魚介類)・エンドユーザー (家庭用・フードサービス)・地域別」(Allied Market Research)を発売した。
培養肉の市場規模は、2021年には164万米ドル、2022年から2030年までの年平均成長率(CAGR)は95.8%を記録し、2030年には2億7810万米ドルに達すると予測されている。
培養肉は試験管内食肉とも呼ばれ、人工肉のサブタイプで、組織工学技術や細胞農業によって生産される。人間は、肉がオメガ3脂肪酸、ビタミンB12、タンパク質、鉄分の理想的な供給源として機能するため、必要な栄養を満たすために肉に依存してきた。試験管内食肉は、動物の筋肉細胞を採取し、培養液の中で成長・増殖させて実験室で育てる。
培養肉には、環境への影響が少ない、動物を飼育する必要がない、公衆衛生上のリスクが減少するなど、さまざまな利点があり、世界の培養肉市場の成長を後押し。タンパク質の代替製品と考えられている。消費者は、持続可能なライフスタイルのため、動物性タンパク質への依存度が低く、より栄養価の高い食生活に適応することに重点を置いている。また、動物性タンパク質にアレルギーを持つ代替タンパク質の主要な消費者層の増加が培養肉市場の大きな推進力となっている。さらに、動物福祉や環境意識への関心の高まりが、培養肉の需要を押し上げると予想される。
近年、培養肉の商業生産は、食肉製品への需要の高まりに対応し、従来の食肉供給源への負担を軽減しており、動物福祉を支えるものと期待されている。製品市場は大きな成長が見込まれているが、生産コストの高さが市場関係者にとって重要な課題となっている。生産工程では、細胞の成長を促すために成長培地を使用。このステップには追加コストがかかるため、培養肉の生産には限界がある。
一方、科学者は生産コストの削減に積極的に取り組んでおり、実験室で培養された肉を製造するFuture Meat Technology社は、価格を商業レベルまで下げようとしている。この目標を達成するためのスケジュールは、2020年から変更され、最近では2022年をめざしている。2013年にMosa Meat社が発表した最初のセルベースバーガーは、ほぼ40万ドル。現在は製造コストが高いが、将来的にはコスト削減のためのプロセスを革新することで、この課題を解決できる可能性があることを示している。
重要な記事
最新の記事
-
農業構造転換へ 自民の推進委が初会合2025年9月10日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農いわてが追加払い 「市場過熱で苦渋の選択」2025年9月10日
-
「まっしぐら」3万円に 全農あおもりが概算金引き上げ 集荷競争に対応2025年9月10日
-
科学捜査研究所を捜査せよ【小松泰信・地方の眼力】2025年9月10日
-
【JA人事】JA江刺(岩手県)小川節男組合長を再任(6月25日)2025年9月10日
-
岐阜県「ひるがの高原だいこんフェア」みのるダイニング名古屋店で開催 JA全農2025年9月10日
-
愛知県産いちじく・大葉使用 学生考案の地産地消メニュー 16日から販売 JA全農2025年9月10日
-
みのりカフェ・みのる食堂三越銀座店15周年記念 国産黒毛和牛の特別メニュー提供 JA全農2025年9月10日
-
「九州銘柄茶フェア」直営飲食6店舗で10月5日まで開催中 JA全農2025年9月10日
-
乃木坂46が伝える国産食材の魅力 7週連続、毎週水曜日に動画を配信 JA全中2025年9月10日
-
本日10日は魚の日「長崎県産からすみ」など130商品を特別価格で販売 JAタウン2025年9月10日
-
バイオスティミュラントに関する自主基準を策定 日本バイオスティミュラント協議会2025年9月10日
-
長野県産希少種ぶどう「クイーンルージュ」の秋パフェ登場 銀座コージーコーナー2025年9月10日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」「くるるの杜」で 北海道の食を堪能 JAタウン2025年9月10日
-
JAわかやまAコープとエコストア協働宣言「水平リサイクル」協働を強化 エフピコ2025年9月10日
-
「野菜ソムリエサミット」9月度「青果部門」最高金賞1品など発表 日本野菜ソムリエ協会2025年9月10日
-
日本農福連携協会とスポンサー契約を締結 農業総合研究所2025年9月10日
-
鳥インフル 米ジョージア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年9月10日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年9月10日
-
初の海外拠点 アイルランド・ダブリンに設立 NEXTAGE2025年9月10日