海外先進都市のフードトレンド分析「世界の食潮流2021-2022」12のキーワード発表2021年11月8日
海外リサーチ・マーケティングと商品開発・PRサポート事業を手がける株式会社TNCは、毎年恒例の「世界の食の潮流」の12のキーワードを発表した。
新型コロナウイルスの影響が続く2021年は、自宅で過ごす余暇の時間が増え、ホームクッキングの増加や、免疫というキーワードが世界的に注目を浴びるなど、世界の食を取り巻く環境は多様化した。そんな世界各地の食トレンド発信地の最新動向を、同社は世界70か国100地域で600人以上の現地在住日本人ネットワーク「ライフスタイル・リサーチャー」を通してウォッチ。また、2016年9月の創刊以来、トータル2000事例以上の海外フードトレンドを紹介してきた「FOODIAL(フーディアル)」の知見を活かして世界各国の食トレンドを独自に分析し、「世界の食潮流」をキーワードに企業向けにセミナーを実施している。「世界の食潮流2021-2022」12のキーワードは、「世界の食潮流」セミナーなど、海外の食にまつわる大きな流れとそれを裏づける各エリアの食トレンドとして発表された。
「世界の食潮流2021-2022」12のキーワードは次の通り。
1.プラントベース
植物性由来の商品は、肉の代替だけでなく、魚介の代替ほか、アーモンドやオーツなど様々な素材をもとに作られたプラントベースミルクを含め数多く登場。
2.インハウス・エクスペリエンス
自宅からオンラインを通じて料理を学ぶオンライン教室やオンラインでのワイナリーツアーなど、自宅にいながら様々な体験ができるプログラムが増加。
3.食スタイルの多様化
コロナ禍を経て、これまでの外食スタイルが激変し、同時にサブスクリプションやフードデリバリー、無人販売など、食への導線に様々な選択肢が生まれている。
4.ウェルビーイング2.0
ウイルスなどを寄せ付けない強い身体づくりのため、免疫力を謳った商品や、ノンアルコールの商品など健康を意識した商品が数多く注目を集めている。
5.マインドフルネス
特定の植物や果実などの機能性により、心や精神を整え、落ち着かせることで、安眠や快眠を助ける食品や、集中力を助ける商品などが多く出てきている。
6.五感活用
味覚をサポートし、より食の体験価値を増大させるような、視覚、嗅覚、聴覚などにそれぞれフォーカスした五感へ訴求する商品が増加。
7.ネクストシーフード
未利用魚やサスティナブルシーフードのほか、海藻なども含め、海産物が持っているポテンシャルに気づき、それを有効活用した食品が広がってきている。
8.ディスカバリー
自由に世界各国を旅するのが難しくても、食においては世界中を旅し、新しい発見をすることが可能。地理的なものだけでなく、過去のレシピなどからの発見発掘も注目。
9.クロスボーダー
菓子メーカー×香水メーカー、カフェ×自動車メーカーなど、業界の垣根を越えて、新しい解釈でコラボした商品などが若い世代を中心に広がってきている。
10.インベンション
今までの常識にとらわれないパッケージングや飲料の固形化など、商品の形状を変えたもの、クリーンミートなど、画期的な技術や発明により革新を経た食品が登場。
11.ボタニカル
樹液や樹木など自然そのものを打ち出したフレーバーの飲料を始め、世界各国独自のスパイスやハーブを使ったフレーバーなどが注目を集めている。
12.ミッションドリブン
余った食材や使用済みの食材を有効活用するアップサイクルなど、サステナブルをキーワードとした企業のミッションを掲げた商品が増加。
「世界の食潮流2021-2022」12のキーワード
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日