土着酵母と産地特性を重んじたグレイスワイン「三澤甲州 2020」発売2021年11月22日
GRACE WINEブランドの中央葡萄酒(山梨県甲州市)は11月27日、「三澤甲州 2020」を新発売。2014年に、世界最大のワインコンクール『Decanter World Wine Awards』で日本ワイン初の金賞を受賞した「キュヴェ三澤明野甲州」が「三澤甲州」と名前を変え、バージョンアップしてリリースされた。
三澤甲州 2020
「三澤甲州 2020」は、日照時間が長い山梨県北杜市明野町の自社農園「三澤農場」で低収量で育てられたぶどうの甲州を、畑の土着酵母を使って仕込まれている。乳酸菌がワインに含まれるリンゴ酸を乳酸と炭酸ガスに分解するマロラクティック発酵が自然に行われることで、甲州の新しい魅力を引き出している。
ワインに使われるぶどう「甲州」は、日本では珍しい垣根式で栽培。補糖、補酸などの醸造技術に頼らず、畑でナチュラル甘みが果実に凝縮される。従来の棚式栽培と比較すると、小粒、高糖度、また有機酸の組成も異なり、一般的な甲州よりも多くのリンゴ酸が含まれる。2017年から2019年の3年間に亘り、試験用の一樽からマロラクティック発酵が自然に起こることも確認。2020年には、畑での酒母用醪(もろみ)製造免許を取得し、日本のワイナリーで初めて、ブドウ畑の土着酵母をそのまま生かしたワイン造りがスタートした。
「三澤甲州」の2013年産は、世界最大のワインコンクール「デカンタ・ワールド・ワイン・アワード」で日本ワイン初の金賞に輝き、2016年産は、同コンクールで、アジアワインで最高得点となる98点を獲得。2017年産は、2000年のソムリエコンクールで世界一となったフランス人ソムリエ、オリヴィエ・プシェ氏に絶賛された。
「三澤甲州 2020」は、白桃、洋ナシ、リンゴなどフレッシュな果実のアロマと、白コショウ、クローヴのスパイス、ジャスミン、スイカズラの花香、キャラメルの甘やかな香りが複雑に溶け合っている。熟成によるこれからの変化も楽しめる。
「三澤甲州 2020」を醸造する三澤彩奈さん
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