漁師の直販推進へ 佐賀県、JF佐賀玄海、ポケットマルシェが連携2021年11月30日
国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営するポケットマルシェは、コロナ禍で収入が減った漁師をサポートするため、佐賀県(さが県産品流通デザイン公社)とJF佐賀玄海と連携。産直ECへの出品や販売支援と漁協所属の漁師が獲った魚介類のプロモーション支援を行う。
JF佐賀玄海は、新型コロナウイルスの影響による飲食店の休業などの理由で魚価が下がり、漁師の売上が減少していた。ポケットマルシェはこれまで、佐賀県やJF佐賀玄海と漁師の直販支援に向けて連携し、対象の漁業者がポケットマルシェの月間漁師部門ランキング2位にランクイン。連携開始後3か月間で佐賀県内の登録生産者が2倍となるなどの成果があった。
今回は3者の連携により、コロナ禍の影響を受けた漁師の直販活用を推進し販促支援を行うことで、漁師の売上回復を目指す。取り組みとしては、漁協に所属する10人の漁師を対象に、出品・販売支援、フィードバック研修、プロモーション記事作成、販促名刺作成、500円オフキャンペーンを実施。消費者がJF佐賀玄海の漁師や食材について知るきっかけを作り、継続的な購入と売上の増加とともに、関係人口の創出を目指す。
JF佐賀玄海の地域には、漁獲量の減少や担い手不足、高齢化などの課題がある。また、新型コロナウイルスの影響で、飲食店や宿泊施設などに卸す高級魚の需要が激減し、魚価が大幅に下がっている。同JFの担当者は「佐賀玄海地域は、ロットは少なくても、鮮度が高く、多品種の魚介が水揚げされるという特徴があるため、直販とも相性がいいと考えている。今後は漁師と漁協職員が切磋琢磨して、お互いのレベルをあげていきたい」と話している。
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