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JAの活動:今さら聞けない営農情報

農薬の正しい使い方(41)【今さら聞けない営農情報】第307回2025年7月19日

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 「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るため、農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しようと考えています。農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されますので、高い効果を発揮させるには、有効成分をいかに効率よく作物に付着させるかが鍵となります。前回までに、水に希釈して散布する剤型や製剤をそのまま散布する方法を題材に、効率的に作物へ付着させる方法や省力的な散布機械、散布方法をご紹介しました。今回は濃厚少量散布法のご紹介をいたします。

 濃厚少量散布とは、文字通り有効成分の濃度が濃い薬液を少ない液量で散布する技術のことで、無人ヘリによる空中散布で多く使われる散布法です。

 これに相対する散布法は希薄多量散布ということになりますが、一般的には先に紹介したセット動噴などを使用した使用方法欄に「散布」と書かれている散布法です。

 濃厚少量散布は、広い面積を少ない液量で均一に散布する際に使用される方法で、水稲など上空からの噴霧で均一に作物に付着させることが可能な作物に向いていますが、葉裏にまで薬液を届かせたい果樹等の作物には向いていません。これに対し、希薄少量散布は、果樹や野菜など薬液を葉裏にまで十分量付着させることができますが、多量の希釈液が作物に付着せず圃場土壌表面に落ちてしまう量も多くなり、散布効率はやや低くなります。

 一方、注意しなければならないのは薬害と作物残留の問題です。濃厚液を散布する場合、有効成分が多く含まれていることから作物に薬害を発生させるリスクが高まり、加えて付着する有効成分量が多くなることから作物残留量が増えるため、濃厚少量散布法の登録を取得するには、薬害の確認と作物残留試験結果をもとに、薬害が無く残留量にも問題の無い希釈濃度の設定が重要になります。

 また、濃厚少量散布は、無人ヘリを使用するなどして大面積を効率的に散布することができ、労力と散布時間の軽減が可能な方法です。これに対し、希薄多量散布は、大量の散布液をゆっくりと散布する必要があるため、労力と散布時間は濃厚少量散布よりも大きく長くなってしまいます。
 いずれにしても、どちらの散布法を選ぶかは、散布する対象の作物と対象病害虫、使用する農薬によって異なり、それにあわせて使用する散布機械を適切に選択する必要があります。

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