ウクライナ侵攻1年でフォーラム 避難者や支援者が現地から報告も パルシステム連合会2023年2月27日
ロシアによるウクライナ侵攻から2月24日で1年を迎え、国際交流NGOピースボートとパルシステム連合会は、都内で共同フォーラム「侵攻から1年ウクライナに持続可能な平和を!」を同23日に開催。国内での避難民支援に関する活動報告のほか、ウクライナや周辺国とオンラインでつなぎ4人から現地の状況を伝えた。アーカイブ動画も公開している。
同フォーラムには、会場に54人、オンラインで200人を超える参加者が集まった。現状レポートでは、ウクライナのほかドイツ、エジプト、ポーランドとオンラインでつなぎ、支援や避難といったそれぞれの立場から現状が報告された。
エジプトから参加したルーマニア平和研究所(PATRIR)のカイ・ブランド・ヤコブセン所長は「ウクライナでは侵攻が始まるまで、ほとんどの人が普通の生活を送っていた。それがこの1年で愛する人が殺され、さっきまで住んでいた家が消失し、言葉が通じない国へ行く―戦争は"生きながらの悪夢"。遠くにいる日本のみなさんも実感し、引き続き支援してださい」と訴えた。
隣国のポーランドで避難生活を続けながら支援活動に携わるカテリーナ・グリニュクさんは「避難側と受け入れ側、国外避難者と国内居住者、戦争へ行く人と残る人など、ウクライナ人の間でも立場による考えや感情の対立が目立っている。子どもへの教育や、精神的な被害を受けた人へのサポートも、必要性が高まっている」と体験に基づく課題を語った。
リレートークでは、国連広報センターの根本かおる所長が被害の状況や国連の活動を報告。また、関東を中心とする国内での活動が紹介された。パルシステム連合会の大信政一理事長は、閉会のあいさつで「市民1人でもできることはある。さまざまな場面で『いかなる戦争にも反対し平和の実現を願う』というメッセージを広げ、停戦につなげましょう」と呼びかけた。
また、同フォーラムは、アントニオ・グテーレス国連事務総長あての要請文「ウクライナにおける即時停戦とロシア軍の全面撤退を求めます」の提出を報告。要請書は近日、国連グローバルコミュニケーション局を通じてグテーレス事務総長へ手渡される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(142)-改正食料・農業・農村基本法(28)-2025年5月17日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(59)【防除学習帖】第298回2025年5月17日
-
農薬の正しい使い方(32)【今さら聞けない営農情報】第298回2025年5月17日
-
ローマのストリートフード・フェス【イタリア通信】2025年5月17日
-
【注意報】オオタバコガ府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年5月16日
-
【令和6年度JA共済大賞 3JAの取り組み】組合員・地域住民の「日常に安心」を JA兵庫六甲2025年5月16日
-
【令和6年度JA共済大賞 3JAの取り組み】アグリスウェイの浸透と定着求め JAあいち知多2025年5月16日
-
【令和6年度JA共済大賞 3JAの取り組み】対話で最適な安心提案 JAふくしま未来2025年5月16日
-
農業予算の増額 日米協議「毅然と対応を」 農相に要請 JAグループトップ2025年5月16日
-
備蓄米 全農8万2300t出荷済 前週比1万9000t増 1日4000t配送も2025年5月16日
-
次の世代に繋げられる農業界を創造する JA全青協新執行部が会見2025年5月16日
-
有機酒類や有機畜産物が輸出可能に EUとの有機同等性の範囲が拡大 農水省2025年5月16日
-
(435)くれぐれもご注意を【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月16日
-
「大阪産(もん)マルシェ Link to EXPO 2025」で環境にやさしい体験 大阪府、JA全農大阪2025年5月16日
-
データを端末に残しながら無意味化 全農が「ZENMU Virtual Drive」導入 ゼンムテック2025年5月16日
-
雹被害の梅農家を応援「和歌山の青梅 食べて応援企画」実施 JAタウン2025年5月16日
-
6月7、8日に「食育推進全国大会㏌TOKUSHIMA」開催 徳島県2025年5月16日
-
「カーボンニュートラル・ふくしまいわき森守プロジェクト」で連携協定締結 農林中金2025年5月16日
-
ホームページリニューアル クロップライフジャパン2025年5月16日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第109回2025年5月16日