産直品生産3団体が受賞 農水省の持続可能農業コンクール パルシステム2023年3月6日
パルシステムの産直事業で農作物を供給する3団体が3月6日、農林水産省の「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」で受賞。最高賞の農林水産大臣賞は、2部門ともパルシステムの産直団体が受賞した。
くらぶち草の会の生産者
同コンクールは、持続可能な農業の確立や意欲的な経営や技術の改善などに取り組む農業者を対象に農林水産省が表彰する制度で、「有機農業・環境保全型農業部門」「GAP部門」の2部門で構成される。2022年度は最高賞の「農林水産大臣賞」各1件と「農産局長賞」および「畜産局長」各3件が選定された。
「有機農業・環境保全型農業部門」は、くらぶち草の会(群馬県高崎市)が農林水産省を、くまもと有機の会(熊本県御船町)が農産局長賞を受賞した。
くらぶち草の会は、地域で発生する家畜ふん尿や茶かすなどをたい肥の原料として活用する資源循環型農業の実践や、新規就農者の積極的な育成などが評価された。パルシステムへは、有機栽培などの野菜全般を供給するほか、パルシステムの生産者と消費者で構成する「パルシステム生産者・消費者協議会」や県内の生産団体と生協による協議会「めぐるんま」などへ積極的に参加。2012年には利用者が監査人となり生産状況を確認する「公開確認会」を開催している。
イシハラフーズのほうれん草畑。除草剤を使わず手作業で草取りするため雇用創出にもつながる
くまもと有機の会は、全ほ場で有機JAS認証を取得し、土壌分析に基づく食味や栄養価の高い農作物づくりが評価された。パルシステムとは、2022年に産直提携を締結し、青果のにんじんやミールキット「お料理セット」の原料などを供給している。
「GAP部門」では、イシハラフーズ(宮崎県都城市)が農林水産大臣賞を受賞。栽培記録をリアルタイムに共有できる独自のアプリ開発やその活用による従業員の負担削減、障がい者を受け入れた農福連携の実現などが評価された。パルシステムとは、オリジナル商品「九州のほうれん草(カット・バラ凍結)」「宮崎のささがきごぼう」など冷凍野菜の原料生産で産直提携。自社工場で加工しているため製品を一括管理でき、地域の雇用拡大にも積極的に取り組んでいる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(142)-改正食料・農業・農村基本法(28)-2025年5月17日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(59)【防除学習帖】第298回2025年5月17日
-
農薬の正しい使い方(32)【今さら聞けない営農情報】第298回2025年5月17日
-
ローマのストリートフード・フェス【イタリア通信】2025年5月17日
-
【注意報】オオタバコガ府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年5月16日
-
【令和6年度JA共済大賞 3JAの取り組み】組合員・地域住民の「日常に安心」を JA兵庫六甲2025年5月16日
-
【令和6年度JA共済大賞 3JAの取り組み】アグリスウェイの浸透と定着求め JAあいち知多2025年5月16日
-
【令和6年度JA共済大賞 3JAの取り組み】対話で最適な安心提案 JAふくしま未来2025年5月16日
-
農業予算の増額 日米協議「毅然と対応を」 農相に要請 JAグループトップ2025年5月16日
-
備蓄米 全農8万2300t出荷済 前週比1万9000t増 1日4000t配送も2025年5月16日
-
次の世代に繋げられる農業界を創造する JA全青協新執行部が会見2025年5月16日
-
有機酒類や有機畜産物が輸出可能に EUとの有機同等性の範囲が拡大 農水省2025年5月16日
-
(435)くれぐれもご注意を【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月16日
-
「大阪産(もん)マルシェ Link to EXPO 2025」で環境にやさしい体験 大阪府、JA全農大阪2025年5月16日
-
データを端末に残しながら無意味化 全農が「ZENMU Virtual Drive」導入 ゼンムテック2025年5月16日
-
雹被害の梅農家を応援「和歌山の青梅 食べて応援企画」実施 JAタウン2025年5月16日
-
6月7、8日に「食育推進全国大会㏌TOKUSHIMA」開催 徳島県2025年5月16日
-
「カーボンニュートラル・ふくしまいわき森守プロジェクト」で連携協定締結 農林中金2025年5月16日
-
ホームページリニューアル クロップライフジャパン2025年5月16日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第109回2025年5月16日