牛乳の持続可能な生産へ「牛乳応援基金」開始 生活クラブ2023年3月14日
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会は、提携する酪農家が、新型コロナウイルスの感染拡大や気候危機、国際情勢の影響により存続が危機的な状況にあることを受け、「牛乳応援基金」を設立する。同基金は提携する酪農家の生産費の補てんなどに充ててもらう。4月の予約から集金を始める。

近年、気候危機や国際情勢の影響により高騰する飼料費や燃料費が、特に酪農家を危機的な状況に追い込んでいる。加えて、乳牛から生まれた雄の子牛の肉牛用への販売価格の暴落やコロナ禍での行動制限により、業務用を中心に牛乳の需要が減ったことも酪農家の経営を悪化させる要因になった。
2014年頃、バター不足などの解消のため、国が進めてきた生乳の増産体制が整った中で見舞われた、予測しがたい状況に多くの酪農家が過去最大の存続の危機に直面している。
同基金は1品目につき一律2円を共同購入価格にプラスして造成。生活クラブの牛乳・乳製品を製造する新生酪農を通して、生活クラブの提携する千葉・栃木・長野各県の酪農家に定期的に寄付し、生産費の補填などに役立てられる。
基金の概要は以下の通り。
<対象品目>
・パスチャライズド牛乳200ml×2本
・パスチャライズド牛乳900ml
・ノンホモ牛乳900ml
・低脂肪牛乳1000ml
造成開始:4月3日の注文から
寄附酪農団体:新生酪農株式会社を通じ、以下の3団体へ寄付
・新生酪農クラブ(千葉県)
・箒根酪農業協同組合(栃木県)
・南信酪農業協同組合(長野県)
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