こども食堂は世代交流を実現する「居場所そのもの」価値調査分析レポートを発表 むすびえ2023年10月27日
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえは、2019年度から3年にわたり、こども食堂の価値を「見える化」するための調査、通称「さくらプロジェクト」を実施。調査の結果、こども食堂は「にぎわいづくり・地域活性化」「貧困の連鎖を断ち切る」「孤食対応」「子育て支援・虐待防止」「高齢者の健康づくり」の5つの価値に加え、多世代交流を実現する「居場所そのもの」であることが明らかになった。

「さくらプロジェクト」の目的は、こども食堂の複合的な価値を捉え、可視化することで、その意義や効果を普及すること。こども食堂は全国的な関心の高まりの中、子どもの貧困対策の一環の取り組みとして捉えられがちだが、実際は地域の子どもからお年寄りまでが集うことから、その多くが全世代型の「多世代交流拠点」として機能。包括的・複合的な価値を地域に提供し、その効果も多岐にわたる。
同プロジェクトの調査によると、こども食堂は、主に「にぎわいづくり・地域活性化」「貧困の連鎖を断ち切る」「孤食対応」「子育て支援・虐待防止」の5つの価値を持つことがわかった。また、5つの価値以外にも「地域課題を地域住民が発見すること」、「地域の防災・防犯に役立つこと」、「女性の活躍の場になる」などの価値が見出された。
5つの価値の中心には、多世代交流の地域の「居場所」としてのこども食堂があり、この「場」そのものが価値の源泉であることが調査より明らかに。具体的には、多世代が集まり交流できること、利用者同士が知り合い地域の顔見知りが増えることにより、さまざまな地域課題の発生予防にもつながっていた。また、地域課題が発生した際にサポートしあえる場所としてこども食堂が機能。多くのこども食堂は運営者が意図して課題解決に取り組んでいたもの以外に多様な価値が生み出されていることが分かった。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(169)食料・農業・農村基本計画(11)世界の食料輸出市場と主要輸出国の動向2025年11月22日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(86)無機化合物(求電子剤・銅)【防除学習帖】第325回2025年11月22日 -
農薬の正しい使い方(59)生態に合わせた害虫防除の考え方【今さら聞けない営農情報】第325回2025年11月22日 -
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 府内のミカン園などで初確認 京都府2025年11月21日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】経済統計は見方と使い方が肝要 国富の中の格差に目を2025年11月21日 -
農業法人「奥松農園くにさき」が破産 負債5.5億円 補助金事業の施設に海水侵入2025年11月21日 -
国産米重視が83.4%「2025年お米についてのアンケート調査」日本生協連2025年11月21日 -
シャインマスカット苗の「違法販売」防げ 注意喚起、商品削除...農水省とフリマ業者、対策に注力2025年11月21日 -
AI×アジャイルでアプリ開発 JAグループ若手が成果発表「Nexus Craft Lab 2025」2025年11月21日 -
(462)穀物が育んだ人類の知恵【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年11月21日 -
JA常陸「茨城県産 笠間の栗」予約販売中 JAタウン2025年11月21日 -
濃厚な甘さとフレッシュな果汁「国産温州みかんフェア」21日から開催 JA全農2025年11月21日 -
食べて知って東北応援「東北6県食材フェア」22日から開催 JA全農2025年11月21日 -
百名店監修みやぎ米レシピを提供 デリッシュキッチン・食べログとコラボ JAグループ宮城2025年11月21日 -
若手職員がキャリア自律を考える「3県合同キャリアワークショップ」開催 JA愛知信連2025年11月21日 -
JA三井リース ベイシア前橋みなみモール店のオンサイトPPA事業者として参画2025年11月21日 -
農林水産業の持続的発展へ金融・非金融で支援 サステナブル・ファイナンスは10兆円超 農林中金2025年11月21日 -
「乾田直播栽培技術標準作業手順書」新たな地域版6編を公開 農研機構2025年11月21日 -
「えひめ・まつやま産業まつり-すごいもの博 2025-」出展 井関農機2025年11月21日 -
半導体用プロセスケミカル企業AUECC社 買収に合意 住友化学2025年11月21日


































