3.11を忘れない みやぎ復興応援スタディツアー開催 パルシステム東京2023年11月14日
パルシステム東京は11月4日と5日、「みやぎ復興応援スタディツアー」を開催。石巻市立大川小学校や南三陸町防災対策庁舎など震災遺構をめぐり、東日本大震災の教訓をあらためて学んだ。
石巻市震災遺構大川小学校で伝承の会語り部のガイドの話を聞いた
同ツアーには、パルシステム東京の利用者家族と役職員32人が参加。震災当時の津波被害の状況を知るため、84人の児童と教職員が8.6メートルの津波に飲み込まれた石巻市立大川小学校や、高台への避難を呼びかけ続けた職員などが犠牲となった南三陸町防災対策庁舎、校舎4階まで浸水しながら全員命を取り留めた気仙沼向洋高校旧校舎を訪れた。
語り部からの「町は復興しても、心の復興はまだ」という言葉を受け止め、災害に対する危機意識と一瞬の判断が安否を分けることを参加者一同、改めて認識した。
南三陸町では、津波により壊滅的な被害を受けた店主らが、地域の復興と希望のシンボルになるようにと立ち上げた「さんさん商店街」を訪れ、地域のにぎわいにひと役買う名産品などを楽しんだ。「オーイング菓子工房Ryo」の店主長嶋涼太さんは「震災はたしかに大変でしたが、これだけたくさんの人と知り合う機会を得た。とにかく前を向き、待っている人のため立ち上がります」という再開までの思いや道程など、話を聞き交流を深めた。子ども連れの参加者は「つらい話も出てくるので心配でしたが、受け止めていたと思います」と話し、震災の経験を後世に伝える大切さを実感した。
椿の森と世代間交流をデザイン
気仙沼市では、本吉町前浜地域の住民が主体となり椿を植樹し、防潮林をつくるプロジェクトを見学した。プロジェクトを運営する(一社)カメリア代表の廣重剛史さんは、避難所での「椿を植えよう」との声から、地域で椿の種を集め大学生ボランティアが関東で苗に育てる植樹交流が始まった経緯などを説明。参加者は、地域の復興を行政任せにせず、住民自らがさまざまな世代や地域の人たちと手を携え作り上げてきた景観から、人と人のつながりが、地域の復興に欠かせないことを感じ取っていた。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリによる被害 県内で初めて確認 三重県2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(1)2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(2)2025年6月27日
-
大人の食育を推進 官民連携食育プラットフォームが設立総会 農水省2025年6月27日
-
全農 備蓄米 出荷済み20万t超える 進度率7割2025年6月27日
-
食品ロス 国民1人当たり37kg 3万1800円損失 2023年度2025年6月27日
-
5月の米の家庭内消費、前年同月比で減少幅拡大 米価高騰が消費冷ます 米穀機構2025年6月27日
-
(441)「とんかつ」はなぜ各国で愛されているのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月27日
-
【JA人事】JA松山市(愛媛県)阿部和孝組合長を再任(6月20日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAめぐみの(岐阜県) 新組合長に渡邉健彦氏2025年6月27日
-
【JA人事】JA木曽(長野県)新組合長に亀子宗樹氏(5月29日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAおちいまばり(愛媛県)渡部浩忠理事長を再任(6月25日)2025年6月27日
-
【JA人事】JA仙台(宮城県)藤澤和明組合長を再任2025年6月27日
-
果樹王国和歌山から旬を届ける「みのりみのるマルシェ」東京・大阪で開催 JA全農2025年6月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 栃木県産にっこり梨SODA」新発売 JA全農2025年6月27日
-
【役員人事】農協観光(7月1日付)2025年6月27日
-
【生乳需給で中酪要請】酪農9700戸割れ 家族経営支援に重点、離農高止まりに危機感2025年6月27日
-
【役員人事】全国農協保証センター(6月26日付)2025年6月27日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」FMC2025年6月27日
-
【役員人事】日本協同組合連携機構(6月26日付)2025年6月27日