上越吉川の「棚田米」を食べ比べ 在来種青大豆とともに生産者来訪 パルシステム東京2023年12月1日
パルシステム東京は12月16日、東新宿本部に棚田米の生産者で米産地ファームみなもと(新潟県上越市)の山本秀一さんを招いた交流イベント「一度食べたら忘れられない!棚田米コシヒカリ&青大豆の秘密!」を開催。棚田米の魅力と環境に配慮した生産のようすを伝える講演会を開催する。
昨年度の会で、山本さんにファンのこどもが手作りおにぎりバッチをプレゼント
パルシステム東京は、米食文化や生産地域の景観の保全、地域活性化につながる米作りが継続されるよう、利用者とともに産地を応援している。
山本さんは、上越市吉川区にある中山間地域の棚田で収量より食味の良さを追求する「永田農法」で特別栽培米のコシヒカリを生産。一般の栽培基準より化学肥料は9割、農薬は8割削減するため草取りなど膨大な労力がかかるが、「おいしさと健康につながる」という信念で地域の環境にも配慮している。
そんな山本さんにとって、今年は例年を超える猛暑と渇水により、棚田米もも厳しい作柄となった。講演会当日は、目まぐるしく変化する自然との対話を日常とする「茶碗の向こう側」にいる山本さんの話を聞きながら、参加者は棚田米を食べ比べ、米ぬかまでおいしく食べられることを確認する。
また、きな粉や豆もちに加工する吉川地区特有の在来種青大豆も紹介。一般的な大豆の1.6倍のイソフラボンを含み、低脂質で甘みが強い品種で、1年でも休めば種子の保存が難しくなるため、山本さんが30年以上栽培し続け、地域ならではの味わいを引き継いでいる。
グッドデザイン賞の「予約登録米」
山本さんが栽培する「上越棚田米こしひかり」は、パルシステム東京の「予約登録米」で届ける銘柄の1つ。「予約登録米」は、田植え前に利用者が年間の定期購入を約束する制度で、生産者は安定的に販売ができ余剰の心配なく栽培に集中できる。利用者には災害時なども優先的に玄関先まで届けられ、食べることで産地を応援できる。この取り組みは、2023年度は、米消費が減少するなか「予約登録米」で生産と消費をつなぐコミュニケーションデザインが評価され、「グッドデザイン賞」を受賞した。
中山間地域で栽培される棚田米
◎「一度食べたら忘れられない!棚田米コシヒカリ&青大豆の秘密!」開催概要
日時:12月16日10時~12時
会場:パルシステム東京東新宿本部7階(東京都新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿)
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日