10月の外食・中食レポート 2019年比8.9%増で前月から大幅増2023年12月7日
外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンは12月5日、外食・中食市場の10月の動向分析レポートを公表。10月の外食・中食売上は、2019年同月比8.8%増で、客数は同3.0%減、客単価は同12.3%増だった。
同レポートによると、好天が続いた10月の外食・中食市場は客足の回復が順調に進み、2019年同月比3.0%減、前月比3.7ポイント増。2019年10月は、消費増税と台風の直撃で不調だったことから、2019年同月比の売上は8.8%増と大幅増だった。
業態別・利用形態別の10月の売上2019年同月比は、外食・中食全体のイートインは0.1%増と、前月より9.3ポイント増で大幅に回復。テイクアウト・出前は同20.0%増で、ファストフード+セルフサービスカフェ(同59%増)。その他フルサービスレストラン(同47%増)が好調だった。
外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上で2019年同月比は、プラス成長が続いている。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増だが、その後も2ケタ増が続いている。10月は同145%増で、3か月ぶりに3ケタの成長。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストの東さやか氏は今後の展望について、「長期視点では、コロナ禍を学生時代や新卒時代を過ごした若い世代は、"元に戻る"を知らない世代で、今後の消費の中心がこの若い世代に移っていくことを考慮すると、戻ることではなく、今のニーズに合わせて前を見て進むことが非常に重要と考えられる」とコメントしている。
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