プレーンヨーグルトの香気成分の認知機能活性化効果 脳波測定で発見 雪印メグミルク2023年12月19日
雪印メグミルクは、十文字学園女子大学の小長井ちづる准教授との委託研究において、プレーンヨーグルトの香りに認知機能を活性化する効果があることを脳波測定により明らかにした。この取組は、「第77回 日本栄養・食糧学会大会」および「日本食品科学工学会 第70回記念大会」で発表された。
食品の香りの中には、心理的に覚醒度や思考力を高め、その背景となる脳機能を活性化させる効果をもつものがあることが知られている。
発酵乳は、発酵過程において多数の香気成分が生成され、原料となる生乳とは異なる香りがつくらるが、今回、発酵乳を中心とした乳や乳製品の新たな価値を見出すことを目的とした研究から、プレーンヨーグルトの香りに認知機能を活性化する効果があることがわかった。さらに、これに寄与する香気成分を詳しく研究した結果、「ジアセチル」に認知機能を活性化する効果があり、被験者の主観的な評価においても思考力を高める効果があることが示された。
■「第77回 日本栄養・食糧学会大会」発表概要
発酵乳の香りが脳機能に与える影響を、認知機能を反映する脳波を測定し、明らかにした。被験者が発酵乳、未発酵乳、蒸留水の香りを嗅いでいる際の脳波を測定、解析。その結果、発酵乳の香りを嗅いでいる際は、蒸留水や未発酵乳の場合と比べ、認知機能を活性化する効果があることが示唆された。
■「日本食品科学工学会 第70回記念大会」発表概要
発酵乳の香りに認知機能を活性化する効果があることが明らかになったことから、プレーンヨーグルトの主な香気成分である酢酸、酪酸、ジアセチルの3種類について香りを嗅いでいる際の脳波を測定、解析した。その結果、ジアセチルの香りには認知機能を活性化し、被験者の主観的な評価においても「思考力」を高める効果があることが示唆された。
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日