農工連携による取り組みが評価 省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」受賞 カゴメ2023年12月28日
カゴメは、省エネの取り組みや、省エネルギー性・CO2削減に優れた製品・ビジネスモデルを表彰する「2023年度省エネ大賞」(主催:省エネルギーセンター)において、農業と食品製造を行う事業特性を踏まえた省エネ投資と省エネ活動が評価され、省エネ事例部門で「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した。
排ガスに含まれるCO2を菜園に送気
カゴメは、2050年までにグループのCO2排出量を実質ゼロにすることを目指し、国内工場における継続的な省エネ活動と、事業と親和性の高い領域における環境投資の両輪で取り組んでいる。
長年実践してきた省エネ活動では、全従業員参加型によるキャンペーン企画で士気を高めるとともに、各工場で省エネを推進するキーマンを主とした改善を実施。また、省エネの投資については、食品を扱いながら農事業にも携わっている事業特性を生かし、農工連携した同社ならではの環境投資を積極的に行っている。
バイオマスプラントの全体フローイメージ
2020年からは、野菜飲料を製造する「富士見工場」で、隣接する生鮮トマトの栽培施設「八ヶ岳みらい菜園」と連携。工場のボイラーから発生する排ガスに含まれるCO2を菜園に送気し、トマトの光合成促進に活用するほか、工場で発生する温排水の一部を菜園側に設置した空調用のヒートポンプで活用するなど、工場と菜園間でのエネルギーの循環利用を推進してきた。
その循環利用をさらに進める取り組みとして、2022年にバイオマスプラントを工場内に導入。工場で野菜を搾汁する際に出る植物性残渣等に加え、出荷できないトマトのメタン発酵からバイオメタンガスを生成し、工場で利用するボイラーの燃料として活用している。
これにより富士見工場のCO2排出量を年間約20トン削減し、熱エネルギーの再エネ化にも一歩踏み込む。今後は他拠点での更なるバイオマスプラント導入によるスコープ1の削減拡大を図る。
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