【年頭あいさつ 2024】大信政一 パルシステム生活協同組合連合会 代表理事理事長2024年1月5日
新年あけましておめでとうございます。
2024年もJAcom農業協同組合新聞をよろしくお願い申し上げます。JAcomでは、農業関連団体トップなどによる年頭のあいさつを掲載しています。
大信政一
パルシステム
生活協同組合連合会
代表理事理事長
あけましておめでとうございます。
みなさまにとって2024年が実り多き年となりますよう、心より祈念申し上げます。
昨年は、軍事衝突、異常気象などさまざまな事象が相次ぎました。ロシアによるウクライナ侵攻は2年が経過しようとしています。パレスチナ・ガザ地区では大規模な戦闘行動が始まりました。スーダンやニジェールも人道危機が懸念される状況に陥っています。トルコやシリア、リビアでは大規模な地震や水害が発生しながら、不安定な政治情勢によって十分な支援が届いていません。地球上で多くの生活者がなすすべなく命の危険にさらされています。
これらを背景に為替の乱高下や物流停滞、資材不足などが慢性化し、国内は物価高が続いています。特に「食料」「家事用品」といった生活必需品の価格上昇率が高く、人々の暮らしはいっそう厳しくなっています。少子高齢化により労働力不足が顕在化しながら、賃金上昇が追い付かないことで実質賃金が低下し、生活困窮世帯が増加するという悪循環が続いています。
穏やかで平和な生活を次世代へ手渡そうと、持続可能性を追求する動きは広がりを加速させています。プラスチック削減では、各国政府にとどまらず企業、NGOなども巻き込んで、条約制定への議論が進んでいます。気候変動や平和など諸問題においても、政府間交渉への関与やクラウドファンディングによる解決など、さまざまな場面で市民レベルの行動が世界を動かすほどの影響力を示しつつあります。
持続可能性を追求する姿勢は、各方面からますます求められていくことでしょう。パルシステムは昨年、進学が困難な若者を包括的に支援する「一般財団法人パルシステム若者応援基金」を設立しました。組合員からの募金を活用し、生活相談など精神的なサポートをともなう伴走型で奨学金を給付します。子どもたちが平等に教育を享受できる権利を保全し、次世代を担ってほしいという願いを具現化しました。
パルシステムグループの理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」実現に向け、事業と運動の両輪の下、みなさまとの強固な信頼関係により持続可能な資源循環型の社会づくりをさらに力強く進めていく所存です。
ひとつひとつの課題と真摯に向き合い、社会的役割を果たすため、本年もどうぞさらなるご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(91)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(2)2024年5月4日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(9)【防除学習帖】 第248回2024年5月4日
-
土壌診断の基礎知識(18)【今さら聞けない営農情報】第248回2024年5月4日
-
(382)「ファミリー・ビジネス」の生き残り【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年5月3日
-
むらの掟【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第289回2024年5月2日
-
主食用多収品種の「にじのきらめき」が人気になる理由【熊野孝文・米マーケット情報】2024年4月30日
-
令和6年春の叙勲 5人が受章(農水省関係)2024年4月29日
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日