積水化学×TERRA 営農型ペロブスカイト太陽電池の共同実証実験開始2024年8月8日
積水化学工業とTERRAの2社は、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)に設置するための国内で初めての共同実証実験を、千葉県匝瑳市で8月2日から開始した。
曲面レンズ型に配置したフィルム型ペロブスカイト太陽電池
2050年の脱炭素社会実現に向けてエネルギーの脱炭素化が求められるなか、フィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽量で柔軟であることから、従来のシリコン系太陽電池では設置が難しかった場所への設置が可能となり、再生可能エネルギーの導入量を拡大できる有力な選択肢として期待されている。
積水化学は、独自技術の「封止、成膜、材料、プロセス技術」を活かし、フィルム型ペロブスカイト太陽電池開発の肝といわれる屋外耐久性において10年相当を確認し、30cm幅のロール・ツー・ロール製造プロセスを構築した。さらに、同製造プロセスによる発電効率15.0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功。さらなる耐久性や発電効率の向上、1メートル幅の製造技術の確立に向けて開発を加速させている。
TERRAは、営農型太陽光発電に特化して自社発電事業・EPC・コンサルティング・部品開発を手がける。グループ会社の市民エネルギーちばとも連動し、営農型太陽光発電の最先端企業として、Patagonia日本支社やサザビーリーグ、Jリーグとも協力。SDGsと2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを積極的に進めている。
また、千葉県匝瑳市が採択された「脱炭素先行地域」(環境省)にも参画すると同時に、沖縄から北海道まで日本全国で様々な案件のプロデュースを手掛けている。とりわけ環境問題を総合的に捉え、農業経営の改善を大前提に考えたシステム提案に定評があり、「ソーラービール SORA ALE」などの6次化事業にも取り組んでいる。
TERRAは、市民エネルギーちばが持つ、ペロブスカイト太陽電池を前提とした、断面がレンズ状のモジュールに関する特許についての占有権を有しており、これまで蓄積してきた超細型の構造設計や係留方法などのノウハウを活かし、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を曲面レンズ型に配置することで、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)に導入できると考え、同実証に取り組むことになった。
このほど、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置することで、レンズ型モジュールにおける曲面での発電効率や農作物の成長環境など、営農型太陽光発電ならではの有用なデータ取得、検証を進める。
2社は今後、同実証により営農型太陽光発電への再エネ導入手法を確立し、日本全国、水田を含めさまざまな圃場へ展開。さらに農業分野における適用範囲を広げ、遊休農地、耕作放棄地へのペロブスカイト太陽電池の適用なども共同開発し、脱炭素社会の実現に貢献する。
◎実証の内容
(1)実施場所
千葉県匝瑳市飯塚
(2)実証実験内容
・営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)へのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の設置方法の確立
・レンズ型モジュールにおける曲面での発電効率の測定、予測値と実測値の比較
・営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)設備下で栽培する農作物への影響調査
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