加工用トマトの計画的労働参加「ニューズウィーク日本版SDGsアワード2024」経済部門賞を受賞 生活クラブ2025年3月18日
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会は3月11日、「ニューズウィーク日本版 SDGs アワード 2024」で経済部門賞を受賞。「加工用トマトの計画的労働参加 」の取組みが評価された 。
ニューズウイーク日本版デジタル編集長森田優介氏(左)と生活クラブ連合会の山本江理常勤理事
同アワードへの応募企業が68社にのぼるなか、 生活クラブの「加工用トマトの計画的労働参加」は、 消費者である組合員が生産現場を手伝い、支えることで持続可能な農業を実現している点が評価された。11日に東京アメリカンクラブで開かれた授賞式には生活クラブ連合会常勤理事の山本江理が登壇。「安心できる国産トマトジュースを飲み続けるためには生産を生産者だけに任せるのではなく、消費者自身が生産に関わることが重要と考え30年前からこの計画的労働参加を始めた。第一次産業の高齢化、地域の空洞化、気候変動などの課題は生産者と生活クラブだけで解決することは困難。今回の受賞を機にご縁が広がり、持続可能な社会に向けての歩みのスピードを上げていけることを祈念しています」とスピーチした。
またトークセッションでは、同アワード審査員で慶応義塾大学の蟹江憲史教授へ、受賞団体が質問するなど活発な議論があった。蟹江教授は今回の生活クラブの取り組みについて「組合員制度を活用し、繁忙期など労働力が必要とされる際には組合員が労働力を提供し、それがボランティアではなく組合員の購買価格に反映されるしくみ。特に農業分野では人手不足が深刻化しており、持続可能な農業経営のモデルとして非常に価値が高いと判断した 。また、この取組みは単なる労働支援にとどまらず、教育的な側面も持つ点も重要。こうした活動を通じて、農業従事者の負担軽減と労働力確保を両立し、農業の持続可能性を高められ、多方面にわたるプラスの影響をもたらす、優れた取組みといえる」と評した。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日