生物多様性方針を策定しネイチャーポジティブを促進 ワタミ2025年4月7日
ワタミ(東京、渡邉美樹代表取締役会長兼社長CEO)は4月2日、持続可能な社会を構築するために、気候変動問題だけでなく生物多様性についても重要課題として考え、グループ全体で生物多様性への影響を配慮した「ワタミ生物多様性方針」を策定したことを公表した。
同社は持続可能な社会構築のためのワタミモデル(有機農業、食品加工、販売・食品サービス)六次産業を通じて食を提供している。この事業活動の中で、生物多様性の恵みを大切にし、それを脅かす環境負荷を低減し、さらにネイチャーポジティブ(これ以上生態系を失わず増やしていくことをめざしていくこと)に貢献することで、よりよい未来の構築を目指すとしている。
【ワタミ生物多様性方針】
1.生物多様性の恵みを持続可能にする活動を推進します。
・有機農業で作物や乳製品などの畜産品を生産し、土壌や地下水・河川の汚染を防止することにより生物多様性保全に努めます。
・国内外における原料は、サプライチェーンを通して生物多様性に配慮した農林畜水産物の調達に努めます。
2.生物多様性を脅かす環境汚染の低減活動を推進します。
・店舗や工場から排出する食品廃棄物を抑制するとともに、食品廃棄物を資源として循環させ再び農畜産物を生産する食品リサイクルループを推進し、生物多様性の恵みを大切にします。
・店舗や工場からの排水による環境負荷の低減に努めます。
・再生可能エネルギーを使用することにより、気候変動防止に努めます。
・プラスチック容器包装を削減し、さらにリサイクル(回収)することにより、海洋プラスチック汚染と気候変動防止に努めます。
3.未来の子ども達のためにネイチャーポジティブを目指します。
・基本的に農薬や化学肥料を使わない有機農地・牧場の管理面積を増やすことにより、生態系の保全に努めます。
・協定を締結して地域の森林再生の活動を行い、森の生物多様性を豊かにし、ネイチャーポジティブに貢献するとともに、森林のCO2吸収能力を高め、気候変動防止に努めます。
・海域における生物多様性に配慮した水産資源を活用し、さらに藻場の回復に努め、ブルーカーボンの創出を支援します。
4.自然共生社会をつくるための教育を推進します。
・美しい地球を美しいままに子ども達へ残すため、次世代に向けた環境教育を実施します。
・従業員や地域社会・お客様と共に生物多様性保全の理解を深め、ネイチャーポジティブを目指した活動を実施します。
これらの活動を通し、生物多様性のための30by30アライアンスの加盟企業として自然共生サイトへの認定取得をすすめ、自然共生社会の実現を目指します。
重要な記事
最新の記事
-
米の価格 前週比▲48円 3週連続下落 農水省調査2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(1)育苗箱処理剤が柱2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(2)雑草管理小まめに2025年6月17日
-
米 収穫量調査 衛星データなど新技術活用へ2025年6月17日
-
価格高騰で3人に1人が米の消費減 パンやうどん、パスタ消費が増加 エクスクリエの調査から2025年6月17日
-
【JA人事】JA中野市(長野県) 望月隆組合長を再任2025年6月17日
-
備蓄米の格安放出で農家圧迫 米どころ秋田の大潟村議会 小泉農相に意見書送付2025年6月17日
-
深刻化するコメ加工食品業界の原料米確保情勢【熊野孝文・米マーケット情報】2025年6月17日
-
2025年産加工かぼちゃ出荷販売会議 香港輸出継続や規格外品の試験出荷で単収向上を JA全農みえ2025年6月17日
-
2024年産加工用契約栽培キャベツ出荷販売反省会を開催 旬別出荷計画の策定や「Z-GIS」の導入推進を確認 JA全農みえ2025年6月17日
-
和歌山「有田みかん大使」募集中 JAありだ共選協議会2025年6月17日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第110回2025年6月17日
-
転職希望者対象に「農業のお仕事説明会」 6月25日と7月15日に開催 北海道十勝総合振興局2025年6月17日
-
「第100回山形農業まつり農機ショー」8月28~30日に開催 山形県農機協会2025年6月17日
-
北海道産赤肉メロン使用「とろける食感 ぎゅっとメロン」17日から発売 ファミリーマート2025年6月17日
-
中標津町と繊維リサイクル推進に関する協定締結 コープさっぽろ2025年6月17日
-
神奈川県職員採用 農政技術(農業土木)経験者募集 7月25日まで2025年6月17日
-
【役員人事】ノウタス(6月17日付)2025年6月17日
-
「九州うまいもの大集合」17日から開催 セブン‐イレブン2025年6月17日
-
農薬出荷数量は1.5%増、農薬出荷金額は2.8%増 2025年農薬年度4月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年6月17日