広島銀行と契約締結式 J-クレジット「Fair-Farm Credit」認証・販売開始 Rev02025年4月22日
株式会社Rev0(レボ)が2023年より推進しているJ-クレジット創出プロジェクトが、1月7日に開かれた「第63回J-クレジット制度認証委員会」で正式に認証され、販売開始。これに伴い2月28日、広島県内で第1号契約締結企業となる広島銀行と、認証記念式と契約締結式を実施した。
2月28日に開かれた「Fair-Farm Credit認証記念式 兼 広島県内第1号契約締結式」に出席した関係者。
(左から)安芸高田市の新谷氏、広島県の向井氏、Rev0代表 の本多氏、
広島銀行の廣江氏、中国四国農政局の関氏、JA全農の塚本氏
同プロジェクトは、広島県の中山間地域である安芸高田市において、農業経営体の収益向上と持続可能な農業の推進を目的に、農家主体で実施されている。具体的には、水稲栽培のプロセスである「中干し」(田んぼの水を一時的に抜き、地力を高める工程)を一定期間延長することでメタンガスの排出を抑制し、その削減量をJ-クレジットとして販売するもの。水稲栽培における「中干し延長」を活用したJ-クレジットの認証は、広島県内で初の事例となる。
日本の農家数は減少の一途をたどり、特に中山間地域では後継者不足や経済的不安定さが深刻な課題となっており、気候変動の影響による収量や品質の低下も、農業経営における大きなリスクとなっている。
こうした課題を解決するため、同社は「水稲生産者FIRST」の視点を軸に、農業経営の収益力向上と環境価値の向上を両立させる仕組みを構築。その一環として、J-クレジットの創出を支援する意欲的な農家で組成される協議会「Net-Zero Farmers」を設立し、現在は中干し延長を通じたカーボンクレジットの創出を推進している。
しかし、中干し延長によるJ-クレジット創出は、農家にとって新たな収益源となる一方、土壌の水分不足による収量低下といったリスクが伴う。同社は、広島県農業技術指導所やJA全農ひろしまなど専門機関と連携し、試験圃場での検証を重ね、収益低下のリスクを最小限に抑える最適な栽培方法を確立した。中干延長に参加する農家には、同社スタッフの経験に基づくノウハウとこの方法を基にした指導を徹底し、安心してJ-クレジットを創出・販売できる仕組みを提供している。
今後は今年度の実績を踏まえ、広島県内の農業経営体に事業の趣旨とその効果を理解してもらうことで、中干し延長事業のさらなる拡大を図り、県内農業経営体の収益向上につなげる。
重要な記事
最新の記事
-
米の作況指数の公表廃止 実態にあった収量把握へ 小泉農相表明2025年6月16日
-
【農協時論】米騒動の始末 "瑞穂の国"守る情報発信不可欠 今尾和實・協同組合懇話会委員(前代表)2025年6月16日
-
全農 備蓄米 出荷済み16万5000t 進度率56%2025年6月16日
-
「農村破壊の政治、転換を」 新潟で「百姓一揆」デモ 雨ついて農家ら220人2025年6月16日
-
つながる!消費者と生産者 7月21日、浜松で「令和の百姓一揆」 トラクターで行進2025年6月16日
-
【人事異動】農水省(6月16日付)2025年6月16日
-
3-R循環野菜、広島県産野菜のマルシェでプレゼント 第3回ひろしまの旬を楽しむ野菜市~ベジミル測定~ JA全農ひろしま2025年6月16日
-
秋田県産青果物をPRする令和7年度「あきたフレッシュ大使」3人が決定 JA全農あきた2025年6月16日
-
JA全農ひろしまと広島大学の共同研究 田植え直後のメタンガス排出量調査を実施2025年6月16日
-
生協ひろしま×JA全農ひろしま 協働の米づくり活動、三原市高坂町で田植え2025年6月16日
-
JA職員のフードドライブ活動で(一社)フードバンクあきたに寄贈 JA全農あきた2025年6月16日
-
【地域を診る】「平成の大合併」の傷跡深く 過疎化進み自治体弱体化 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年6月16日
-
いちじく「博多とよみつひめ」特別価格で予約受付中 JAタウン2025年6月16日
-
日本生協連とコープ共済連がともに初の女性トップ、新井新会長と笹川新理事長を選任2025年6月16日
-
【役員人事】日本コープ共済生活協同組合連合会 新理事長に笹川博子氏(6月13日付)2025年6月16日
-
【役員人事】2027年国際園芸博覧会協会 新会長に筒井義信氏(6月18日付)2025年6月16日
-
農業分野で世界初のJCMクレジット発行へ前進 ヤンマー2025年6月16日
-
(一社)日本植物防疫協会 第14回総会開く2025年6月16日
-
農業にインパクト投資を アンドパブリックと実証実験で提携 AGRIST2025年6月16日
-
鳥取・道の駅ほうじょう「2025大大大スイカフェスティバル」22日まで開催中2025年6月16日