地球環境保全へ 持続可能な生産と消費で負荷を低減「ネイチャーポジティブ宣言」発表 パルシステム2025年4月28日
パルシステム連合会は4月25日、地球温暖化の防止と生物多様性の保全に向けて活動する「パルシステム ネイチャーポジティブ宣言」を発表。森林から、河川、農村、海洋までをトータルに捉え、産直による生産と消費を通じて自然の再生と地球環境の保全を目指す。
同宣言は、パルシステムがこれまで産直などによって生産者とともに実施してきた個別の活動を地球環境全体のつながりとして捉え、さらに発展させることを目的に策定された。「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現へ向け実践してきた農畜産業や水産業、林業などを総体的に捉え、活動のさらなるステップアップを図る。
ネイチャーポジティブは、日本語で「自然再興」と呼ばれ「自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させる」ことを指す。政府は、自治体や企業、NGOなどと構成する「2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF)」を通じ「ネイチャーポジティブ宣言」を呼びかけており、パルシステムもその趣旨に賛同し、このほど宣言した。
宣言の要旨は次の通り。
1.地球温暖化防止と生物多様性保全を多面的に支援する活動を実施します。
2.生産者とともに、生活に身近な森林、里山、里地、農地、河川、海の生物多様性と私たちの生活への恩恵を理解し、日本の貴重な自然を保全して次世代に引き継いでいく活動に取り組みます。
3.生物の多様性を保護し、自然環境と調和した「環境保全型農業・資源循環型農業」を広げます。
4.森林の持つ機能を十分に理解するとともに、その機能が産業として持続可能となるような支援を実施します。
5.河川や海洋の保全活動、再生活動を推進し、日本周辺海域の持続可能な水産資源を回復させることを目指します。
6.廃棄を前提としない考え方により、資源を循環させ効率的に利用し、ネイチャーポジティブの実現に向けて私たち1人ひとりが環境負荷の少ないくらしを実践し広めていきます。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日