「太陽光パネル再資源所」埼玉県入間市に新設 石坂産業2025年5月27日
石坂産業は、使用済み太陽光パネルのリサイクルプラント「太陽光パネル再資源所」を埼玉県入間市に新設。6月2日から受け入れを開始する。
新設された石坂産業の「太陽光パネル再資源所」
2050年のカーボンニュートラル実現に向けてさまざまな再生可能エネルギーの導入が進む中、特に太陽光発電設備は、国内では2012年の固定価格買取制度(FIT)導入以来急速に増加した。一方で、2030年代後半に耐用年数を迎える使用済み太陽光パネルの大量廃棄が予測されており、その対応やリサイクルの推進が待ったなしの状況となっている。
これを受け、同社は「サーキュラーエコノミー」の実現に寄与するため、太陽光パネルの再資源化に取り組む。今回の「太陽光パネル再資源所」は、現在建設系の混合廃棄物を主軸に中間処理事業を営む企業として、使用済み太陽光パネルのリサイクルを行う初のプラントで、2拠点目の施設となる。
ホットナイフ分離法®(出典:エヌ・ピー・シーHP記載の説明図を基に石坂産業が作成)
具体的には、「ホットナイフ分離法®」で約300℃に熱したナイフ状の刀を使い、太陽光発電モジュールの表面ガラスを、セルシートやその他部材から剥離。アルミフレーム、金属、セルシート、ガラスなどに分離されたパネルは、それぞれリサイクル原料として資源循環を行う。
この取り組みについて同社の石坂典子代表は、「世界的に再生可能エネルギーへ転換が進む中、太陽光パネルの寿命は20~30年と言われ、2010年代に普及した大量のパネルが2030年に寿命を迎える。破砕・埋立ではなく、素材の分離・回収技術を導入し、資源化の新たな価値創造と技術開発・向上を実践したい。」と話している。
同社は、「ごみをごみにしない社会」の実現を目指し、産業廃棄物の埋め立てを極限まで減らす技術を深化させる挑戦を続けてきた。今回の新たな取り組みにより、耐用年数を迎えたものに加え、家屋の解体等でも発生する太陽光パネルの再資源化を推進。「Zero Waste Design」 のビジョンのもと、全ての地表資源が循環する社会の実現に向けて取り組む。
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