ラストワンマイルの作業負担を軽減 グループ初の電動リフト導入 パルシステム東京2025年5月28日
生活協同組合パルシステム東京は6月4日、配送拠点の三鷹センター(三鷹市下連雀)で商品のトラック積み込み作業に使用する電動リフトの納品式を開催。リフトは生協宅配の実情に合わせた特別仕様で、導入により作業時間の半減と、力が弱い人でも積み込みができる負担軽減が実現する。
電動リフトで納品ドーリーをそのまま積込(試験導入時)
新規導入する電動リフトは、ピー・シー・エス株式会社(神奈川県相模原市)から三鷹センターに納品される。パワーリフターの試験導入を経て、株式会社をくだ屋技研(大阪府)が生協宅配の現場に合わせ特別仕様で開発した。
積み上げた商品箱の転倒を防ぐためアームやチェーンを搭載し、フォークリフトの2本爪に該当する部分を塵取り型の平面タイプにしている。導入により、物流センターからドーリー(台車)に積み付け納品された商品箱は、トラックの荷台に直に積み込めるようになる。
これまでは、ドーリーから商品箱を一旦降ろし、手作業で配送順に仕分けながら、腰の高さほどの荷台まで持ち上げ、積み込んでいた。配送担当は1日の配送コースで、温度帯別の個人別仕分け箱100個以上に加え、冷蔵と冷凍の大型保冷容器25個程度を積み込む。力の弱い職員には重労働で、積込時間はベテランでも30分、物量が多いと1時間程度かかる。
身長が低い職員は背伸びして天板を外す
パワーリフター試験導入では、常温品、青果、冷凍品のドーリー各1台の積み込みにかかる時間が、手作業の7分45秒に対し3分2秒と、半分以下に短縮。納品される電動リフトは免許取得や講習の受講も不要で、簡単な操作で使用できる。190センチ近い高さに積み上げられた商品を背伸びして下す作業も不要となり、安全性の向上にもつながる。
電動リフトはパルシステム東京とパルシステム神奈川でそれぞれ1台納品し、製造状況に合わせて随時グループ生協に導入していく。この夏も酷暑が予測され、人手不足も恒常化するなか、配送担当者の体力の消耗を防ぎ労働時間の短縮を図る。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日