ガラパゴス諸島の生物多様性保全と小規模農家の生計向上事業を開始 坂ノ途中2025年9月5日
株式会社坂ノ途中(京都市)は、海ノ向こうコーヒー事業部が実施する「アグロフォレストリーによるコーヒー栽培と生態系モニタリングを通じたガラパゴス諸島の生物多様性保全と小規模農家の生計向上事業」が、2025年度JICA共創×革新プログラム「QUEST」に採択。このほど同じく京都発ベンチャーの株式会社バイオームと共に、農業の生産性維持と、生物多様性保全との両立可能性を検証する。また、検証結果をもとに商品を企画、販売し、小規模農家の生計向上を図る。
エクアドル共和国ガラパゴス諸島は、約9000種の固有種を有し、世界的にも類を見ない生物多様性を誇るが、外来種の侵入、観光業の拡大、農地開発、気候変動などの影響により、生態系は深刻な危機に直面。国際的に深刻な懸念がある世界自然遺産の一つと指摘されており、科学的データに基づく生態系モニタリングと、持続可能な農業と観光等の経済活動の両立が喫緊の課題となっている。
海ノ向こうコーヒーは、東南アジアを中心に、木陰で育つコーヒーの特性に着目。森を守りながら農作物を育てるアグロフォレストリーによるコーヒー生産を推進しており、これまで9か国に足を運んでパートナーシップを築いてきた。現在、生産や精製の段階から直接かかわる産地で持続可能な農法が実践されている栽培面積は、約600haに及ぶ。
バイオームは、生物多様性の保全を目指し、独自開発のモニタリング手法を活用した、生物情報に関するアプリやプラットフォームを運営。また、ここから得られたビッグデータの解析を通じて、企業や自治体、研究機関等と連携し、多様なプロジェクトを推進している。
同事業では両社の強みを生かし、海ノ向こうコーヒーが現地で栽培サポートしながら、バイオームが有するモニタリング手法を用いて、アグロフォレストリーが生物多様性の損失の防止にどの程度寄与しているかを検証する。さらに、検証で得られた結果をもとに商品を企画・販売し、売上の一部を環境保全活動や他地域での事業の展開に活用を予定している。
今後は、同事業で得られた知見をもとに、ガラパゴス諸島同様、生物種が多様かつ危機的な状況にある地域に展開していくことで、各地の生物多様性保全と小規模農家の生計向上につなげることを見据えている。
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