有機リン系殺虫剤の薬害に関する遺伝子発見 ソルガム用いた研究から 岡山大学2021年10月11日
岡山大学の資源植物科学研究所・光環境適応研究グループの坂本亘教授らは、東京大学大学院農学生命科学研究科と共同で、ソルガム(Sorghum bicolor)が示す有機リン系殺虫剤の薬害を起こす遺伝子を明らかにした。同研究成果は、薬害による生育不全を防ぐ作物の改良に役立つことが期待される。
今回見つかった有機リン系殺虫剤の薬害は、トマトでも類似の報告があり、NB-LRRタンパク質を作る遺伝子の変化により作物に蓄積する可能性があることが示されている。
有機リン系殺虫剤は、アブラムシなどの駆除のために植物(作物)に使われるが、一部の作物でまれに、殺虫剤の散布により植物が薬害を示して死んでしまうことがある。同研究グループは、ソルガム(別名:コーリャン、和名:たかきび、もろこし)で、この薬害を起こす株に着目して研究を進めたところ、原因となる遺伝子が見つかった。この成果は、有機リン系殺虫剤の薬害を防ぐ、安心で安全な作物の改良に役立つことが期待される。
坂本教授の研究グループは、植物の成長を支える光合成と葉緑体の研究している。今回発表した遺伝子研究は、ソルガムの「ステイグリーン」という葉の性質を調べている途中で見つかった現象で、大学院生の荊子桓さんとフィオナ・ワシラさんが中心となって解析を進めたという。
同研究成果は10月6に、国際科学誌「Scientific Reports」に掲載された。
たかきびが示す有機リン系殺虫剤に対する薬害
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