早咲きの桜2種のゲノムを解読 桜開花予測技術の開発へ かずさDNA研究所2021年12月20日
かずさDNA研究所と京都府立大学は、冬から早春にかけて開花する早咲きの桜2品種、カワヅザクラ(河津桜)とアタミザクラ(熱海桜)のゲノムを解読し、早咲きに関わると思われるカンヒザクラ特有の遺伝子を同定した。早咲き桜2種のゲノム情報が加わったことにより、様々な桜品種での開花予測が可能になることが期待される。
カワヅザクラ(静岡県賀茂郡河津町)
ソメイヨシノ(染井吉野)は同じ地域にある樹の開花時期が揃うことから、各地に春到来を告げる桜前線を担っている。開花時期が揃うのはソメイヨシノが遺伝的に同一なクローンであることに起因しているが、ソメイヨシノは病気に弱いなどの問題もあり、近年では桜の植栽をソメイヨシノから他の品種に入れ替える傾向も見られる。その品種のひとつが早咲きのカワヅザクラ(河津桜)で、例年2月初旬3月初旬に満開を迎える。静岡県の伊豆半島では、カワヅザクラのほか、アタミザクラ(熱海桜)、カンヒザクラ(寒緋桜)など多くの早咲き桜品種がみられる。
アタミザクラ(静岡県熱海市)
今回、伊豆半島にそのルーツがある早咲きの桜2種、カワヅザクラとアタミザクラのゲノムを解読。両者は、カンヒザクラとオオシマザクラ(大島桜)との異種間雑種とみられており、カワヅザクラとアタミザクラが持つ早咲きの特徴は、早咲きのカンヒザクラに由来するものと予想されていた。
かずさDNA研究所では先にゲノム解読したソメイヨシノを用いて開花予測の研究を進めているが、カワヅザクラとアタミザクラのゲノム情報から、開花予測を他の様々な桜の品種にも適用できると期待される。
研究成果は国際学術雑誌DNAResearchで、11月18日にオンライン公開された。
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