【注意報】野菜、花き類にオオタバコガ 県全域で多発のおそれ 神奈川県2022年7月22日
神奈川県農業技術センターは、野菜類と花き類にオオタバコガが県全域で多く発生するおそれがあるとして、7月22日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
同所病害虫防除部が横浜市神奈川区羽沢町に設置しているフェロモントラップへの雄成虫誘殺数は、7月第1半旬以降に急増し、7月第1半旬から第3半旬までの合計が237.8頭と平年(50.3頭)の約4.7倍となっている。また、県予察ほ(平塚市上吉沢)のフェロモントラップへの雄成虫誘殺数は、7月第1半旬以降に急増し、7月第3半旬の誘殺数が127頭と平年(52.4頭)の約2.4倍で、誘殺数が多い状況が続いている。
気象庁が7月14日に発表した向こう1か月の気象予報では、気温は平年より高いと予想され、次世代幼虫の発生に好適な条件が続くと予想される。
広食性で多くの作物を加害する。若齢幼虫は新葉や蕾、花、幼果に潜り食害するが肥大した果実には潜らない。中齢以降の幼虫は、花、果実、葉の各部を食害し、トマトやナス、ピーマン等では果実に穴をあけて内部を食害する。幼虫は共食いが激しいため、新葉内か大きな果実でも寄生は1頭の場合が多い。新しい食害や虫糞を確認した場合、その周辺に幼虫がいる可能性が高い。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)中齢以降の幼虫は果実や花等に食入し、薬剤がかかりにくくなる。また、齢期が進むほど薬剤の効果が低下するため、果実や花をよく観察し、若齢期を中心に薬剤防除を行う。各種作物のオオタバコガに適用のある防除薬剤例を表に示している。なお、農薬使用の際は必ずラベルの記載事項を確認し、使用基準を遵守する。
(2)抵抗性を発達させないために、同じ系統の薬剤は連用せず、異なる系統の薬剤をローテーション散布する。
(3)施設栽培では開口部を防虫ネットで覆い、成虫の侵入を防止する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日