都市環境型農場野菜の普及へ「持続的な都市環境野菜サプライチェーン構築コンソーシアム」設立2023年6月5日
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)とプランテックスは、都市環境野菜の市場拡大を目的に、「持続的な都市環境野菜サプライチェーン構築(SEED)コンソーシアム」を設立。共創パートナーの参画を募り、都市環境野菜事業モデルの未来デザイン構築を目指す。
THE TERRABASE 土浦のレタス栽培棚の様子
両者は、2022年6月に野菜工場「THE TERRABASE土浦」を立ち上げ、安定稼働を続けてきた。環境問題が深刻化し、日常生活において環境への配慮が求められる中、U.S.M.Hは「安全・安心」、「健康的」、「環境にやさしい」をコンセプトとしたプライベートブランド「Green Growers(グリーングロワーズ)」を立ちあげ、2021年からプランテックスの工場内の完全に密閉された棚で水耕栽培により栽培されたレタスをGreen Growersレタスとして販売開始。さらに、2022年11月には、米国企業BEYOND MEAT社の植物由来代替肉「BEYOND MEAT」をラインナップに加え、都市環境に取り組むブランドとして市場展開を図っている。
Green Growersを進化させていく中で、Green Growersを通してより高い価値を消費者に提供するため、プランテックスと協働で植物工場「THE TERRABASE(ザ・テラベース)土浦」を立ち上げた。2022年6月の同工場稼働開始から、U.S.M.Hが商品開発から生産、流通、販売まで一貫して関わるSPFモデルにより、収穫から24時間以内に店頭に並ぶ超高鮮度レタスの供給体制を構築。プランテックスの技術により完全密封、完全機械化された植物工場内で栽培したレタスは洗わずに食べられ、高栄養価でシャキシャキとした食感にも優れている。同工場では毎日安定的にU.S.M.Hグループの約200店舗へレタスを出荷している。
「THE TERRABASE 土浦」には、プランテックスが独自開発した様々な最先端技術が採用されている。最大の特徴である世界初の密閉型栽培装置は、装置自体を密閉する構造により、常識を超えるような環境制御が可能となる。植物の成長に影響を与える光・空気・水に関する20種類の環境条件(気温・湿度・気流速度等)を精密に制御することで、植物が持つパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能。また、装置ごとに環境条件を設定することができるため、例えば、レタスとバジルなど複数の品種の野菜を、それぞれ最良な条件で育てることができる。
栽培装置は、独自開発の植物成長制御システムの指示により自動的に稼働。装置内の各種環境条件や植物の生育状況(光合成速度や蒸散速度等)は常時リアルタイムでモニタリングされており、植物の成長不良を予防、早期発見することが可能になり、工場の安定的な稼働をサポートする。
SEEDコンソーシアムは、U.S.M.Hとプランテックスが作り上げてきた「持続的な野菜の製造小売モデル」をさらに発展。プランテックスの技術から生み出される高品質な野菜をより多様なラインナップで、より多くの消費者に届けることを目指している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































