【注意報】大豆、野菜類、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2023年10月2日
佐賀県農業技術防除センターは、大豆、野菜類、花き類にハスモンヨトウが多発のおそれがあるとして、9月29日に令和5年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
ハスモンヨトウ(写真提供:佐賀県農業技術防除センター)
佐賀県農業技術防除センターによると、大豆における調査(9月13~20日、県内22圃場)では、幼虫の発生株率は4.2%(平年4.9%、前年1.2%)と平年並だったが、発生圃場率は77.3%(平年48.1%)と平年より高かった。
また、幼虫の食害による白変葉の発生株率は4.0%(平年1.0%、前年0.4%)と平年より高かった。イチゴにおける調査(9月13~22日、県内16圃場)では、チョウ目幼虫による食害株率は0.5%(平年1.2%、前年1.3%)と平年並。

県内8地点に設置したフェロモントラップでの雄成虫の誘殺数は、9月5半旬に急増し、平年より多く、過去10年間で最も多い。
福岡管区気象台が9月28日に発表した九州北部地方の1か月予報では、向こう1か月の気温は平年より高いと予想。ハスモンヨトウの発生に好適な条件となっている。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発生状況は圃場ごとに大きく異なるため、必ず圃場の発生状況を確認し、幼虫の発生が認められた圃場では早急に防除を行う。
〇幼虫は、齢が進むと薬剤の効果が低下するため、若齢幼虫期に防除を行う。
〇幼虫は日中は物かげにかくれ、夜間に活動する習性があるため、薬剤散布は夕方に行う。
〇薬剤防除にあたっては、登録内容(希釈倍数、収穫前日数等)を遵守し、かけむらが無いよう、丁寧に散布する。なお、薬剤感受性の低下を防ぐため、同一系統の薬剤を連用しない。
〇フェロモントラップ調査では、シロイチモジヨトウおよびオオタバコガの誘殺数も増加している。寄生する種によって薬剤に対する感受性が異なるため、圃場を確認し、寄生する種に応じた薬剤を選択する。
〇圃場周辺の雑草は増殖源となるため、除草を徹底する。
〇施設栽培の野菜・花き類では、開口部に防虫ネット(4ミリ目以下)を設置して成虫の圃場内への侵入を防ぐ。
〇今後の発生状況は当センターが発表する各種情報及びホームページを参考にし、防除対策の詳細は「佐賀県病害虫防除のてびき」を参照する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































