【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2024年7月4日
三重県病害虫防除所は、早期、普通期水稲に斑点米カメムシ類の特にイネカメムシ、クモヘリカメムシが県内全域で多発のおそれがあるとして、7月3日に令和6年度病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
図1:水稲の出穂期における予察灯のイネカメムシ誘殺数の推移
三重県病害虫防除所によると、農業研究所(松阪市)の予察灯(4月第1半旬~6月第6半旬)におけるイネカメムシ誘殺数は、水田で16頭(平年0.8頭)、畑で7頭(平年1.3頭)と多くなっている。また、7月上旬の水稲巡回調査において、調査ほ場でのクモヘリカメムシの発生量は例年より多くなっている。
イネカメムシについては、近年、水稲の出穂期における予察灯の誘殺数、巡回調査における発生ほ場率のいずれも増加(図1、図2)。また、2023年8月以降に多発し、冬期が高温傾向であったことから今年への越冬量は多いと考えられる。
名古屋地方気象台が6月27日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は高い見込み。斑点米カメムシ類の活動には好適な条件となると予測される。
図2:防除所8月巡回調査におけるイネカメムシ発生ほ場率の推移
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇畦畔のイネ科雑草からの移動を防ぐため、畦畔除草は出穂10日前までに行う。
〇イネカメムシやクモヘリカメムシによる吸汁は不稔を発生させるため、発生地域では出穂直後に薬剤を散布する。その他の斑点米カメムシ類の薬剤散布は穂揃い期に行い、多発時にはその10日後にも散布すること。
〇薬剤抵抗性発達の回避のため、異なる系統の殺虫剤のローテーション使用する。
〇周囲よりも出穂の早い水田では、被害が集中するため防除は必ず行う。
〇斑点米カメムシ類は移動性が高いため、広域での一斉防除が効果的。
〇薬剤は三重県農薬情報システムで検索できる。
重要な記事
最新の記事
-
果樹産地消滅の恐れ 農家が20年で半減 担い手確保が急務 審議会で議論スタート2024年10月23日
-
【注意報】野菜、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年10月23日
-
【クローズアップ】数字で見る米③ 委託販売と共同計算2024年10月23日
-
【クローズアップ】数字で見る米④ 委託販売と共同計算2024年10月23日
-
千葉県で高病原性鳥インフルエンザ 今シーズン国内2例目2024年10月23日
-
能登を救わずして地方創生なし 【小松泰信・地方の眼力】2024年10月23日
-
森から生まれた収益、森づくりに還元 J‐クレジット活用のリース、JA三井リース九州が第1号案件の契約交わす2024年10月23日
-
食品関連企業の海外展開に関するセミナー開催 関西発の取組を紹介 農水省2024年10月23日
-
ヒガシマル醤油「鍋つゆ」2本付き「はくさい鍋野菜セット」予約販売開始 JA全農兵庫2024年10月23日
-
JAタウン「サンゴ礁の島『喜界島』旅気分キャンペーン」開催2024年10月23日
-
明大菊池ゼミ・同志社大上田ゼミと合同でマーケ施策プロジェクト始動 マルトモ2024年10月23日
-
イネいもち病菌はポリアミンの産生を通じて放線菌の増殖を促進 東京理科大2024年10月23日
-
新米「あきたこまち」入り「なまはげ米袋」新発売 秋田県潟上市2024年10月23日
-
「持続可能な農泊モデル地域」創出へ 5つの農泊地域をモデル地域に選定 JTB総合研究所2024年10月23日
-
「BIOFACH JAPAN 2024」に出展 日本有機加工食品コンソーシアム2024年10月23日
-
廃棄摘果りんご100%使用「テキカカアップルソーダ」ホップテイスト新登場 もりやま園2024年10月23日
-
「温室効果ガス削減」「生物多様性保全」対応米に見える化ラベル表示開始 神明2024年10月23日
-
【人事異動】クボタ(11月1日付)2024年10月23日
-
店舗・宅配ともに前年超え 9月度供給高速報 日本生協連2024年10月23日
-
筑波大発スタートアップのエンドファイト シードラウンドで約1.5億円を資金調達2024年10月23日