高品質なウシ体外受精卵の効率的な作製に成功 農研機構2026年2月5日
農研機構は、ウシ体外受精卵の作製に用いる培養液に一般的に添加される7種類の非必須アミノ酸のうち、アラニンを除き、セリンの濃度を高めた新しい培養液を開発。この改変により、高い受胎率が期待できる高品質な体外受精卵の作出効率を大幅に向上させることに成功した。
牛肉の輸出額は2024年に過去最高となる648億円に達したが、政府は2030年の牛肉輸出目標額を1132億円としており、和牛の効率生産に向けた技術開発が求められている。
和牛生産においては、黒毛和種の体外受精卵の移植が重要な生産手法として活用されているが、現在の体外受精卵移植による受胎率は40%程度であるため、高い受胎率が期待できる高品質な受精卵を作製する技術を開発し、受胎率を向上させる必要がある。
農研機構は、体外受精卵を作製する際の培養液に添加されている非必須アミノ酸に着目し、一般的には均一濃度(0.1mM)で添加されている7種類の非必須アミノ酸のうち、アラニンを非添加、セリンを通常の10倍濃度(1mM)添加に改変した培養液を開発。この改変により、移植可能な受精卵に対する高品質な受精卵の割合を25%から90%にすることに成功した(図1)。
図1:アミノ酸濃度改変による体外受精卵発生培養液の改良
この成果は体外受精卵移植の普及を促進し、畜産現場での移植後の受胎率向上に寄与するもので、和牛の効率生産や輸出目標の達成に貢献することが期待される。
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