大分県国見町で農業管理システム「KUNIMIX CLOUD」本格提供開始 くにみ農産加工2024年7月8日
バジル生産国内シェアトップを誇る、くにみ農産加工有限会社(大分県国東市国見町)は、トレーサビリティを実現できる農業管理システム「KUNIMIX CLOUD」を本格的に提供開始。限界集落農家に向けて世界基準のトレーサビリティを実現する。
写真管理:バジルの生育状況を管理
「 KUNIMIX CLOUD」の運用は、約10年前から開始。バジルの契約農家数は当初5軒しかなかったが同システムの導入後、徐々に増えて現在は100軒までに拡大し、生産量も180トン(2023年)以上になっている。
同システムは、バジル農家の栽培状況、生産履歴管理(トレーサビリティー)を可視化できるもの。今回リニューアルした「 KUNIMIX CLOUD」は、農家がスマホで「次の収穫は何時何分から可能なのか?(時間で管理)昨年の同日と比べて今年の収穫量はどうか?」などもリアルタイムに把握できる。また、工場側(くにみ農産加工)から見れば、どの生産者のバジルの品位がよく、かつ多く出荷できているか、優秀な栽培方法なども分析でき、新規就農者や既存の契約農家にもシステムの中で情報共有ができる。何か生産物に問題があったとき(異物混入など)は、このシステムでリアルタイムに追跡が可能。
2026年から米国FDAが法制度化する食品情報の管理に対応し、2026年以降は原材料の収穫・生産から小売りまで各段階での主要データの記録(栽培記録)と、食品の流通履歴を示すトレーサビリティーロットコードも世界標準化される。これに先駆け、同社は契約農家全員にこのシステムを導入してもらい、高度化した同システムでデータの取得と分析に取り組んでいる。
同システムは、1次生産者(農家)が行う説明責任を、2次産業(くにみ農産加工)が「KUNIMIX CLOUD」によるデジタル化でその仕組みを確立させ、QRコード付ラベルの発行によって、そのコードを読み取るとトレーサビリティが一括管理できるようになっている。
小規模な農家が食品メーカーと取引する際、安全に関する規格を世界基準で構築するのはとても難しいが、同社は「KUNIMIX CLOUD」でそこを手助けし、成長可能な日本の農業に貢献すことを目標としている。今後は、2025年をめどに多様な原材料に提供できるよう、食品メーカーやITベンダーと提携した上で全国販売を予定している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(165)食料・農業・農村基本計画(7)世界の食料供給の不安定化2025年10月25日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(82) 4-キノリル酢酸【防除学習帖】第321回2025年10月25日 -
農薬の正しい使い方(55)防除の要は第一次伝染時【今さら聞けない営農情報】第321回2025年10月25日 -
オリーブと広島【イタリア通信】2025年10月25日 -
【特殊報】果樹全般にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で発生と加害を初めて確認 広島県2025年10月24日 -
東京と大阪で「業務用米セミナー&交流会」 グレイン・エス・ピー2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(1)2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(2)2025年10月24日 -
【人事異動】農水省(10月21日付)2025年10月24日 -
生産者の米穀在庫量257kg 前年同月比17.4%減 農水省2025年10月24日 -
(458)農業AIは誰の記憶を使用しているか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月24日 -
甘みたっぷりブランド温州みかん 福岡県産「北原早生フェア」25日から開催 JA全農2025年10月24日 -
11月23日は『ねぎ』らいの日「小ねぎフェア」27日から開催 JA全農2025年10月24日 -
関西電力発行のトランジション・ボンドに投資 温室効果ガス削減を支援 JA共済連2025年10月24日 -
滋賀県産近江米「みずかがみ」など約50商品を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年10月24日 -
寒さの中に咲く、あたたかな彩り「埼玉県加須市産シクラメン」販売開始 JAタウン2025年10月24日 -
JAタウン「あつめて、兵庫。」×「お肉の宅配 肉市場」コラボ特別セット販売2025年10月24日 -
【農と杜の独り言】第5回 水田のある博覧会 食料安保考える機会に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年10月24日 -
ありあけ「横濱ハーバーダブルマロン」で「ミャクミャク」「トゥンクトゥンク」 のコラボ商品発売 国際園芸博覧会協会2025年10月24日 -
鳥インフル スウェーデンからの生きた家きん、家きん肉等 輸入一時停止 農水省2025年10月24日


































