【注意報】大豆にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 大分県2024年9月26日
大分県農林水産研究指導センターは、大豆にハスモンヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、9月25日に令和6年度病害虫発生予察注意報第9号を発表した。
大分県農林水産研究指導センターによると、9月9~12日の巡回調査では、発生圃場率、食害度ともに平年より高かった。
大豆における発生状況発生圃場率:100%(平年:67.2%、前年:100%)食害度:23.7(平年:9.8、前年:27.2)
大豆予察圃場におけるハスモンヨトウの発生は9月13日までは少なく推移していたが、現時点では白変葉が多くなっている。
農業研究部でのフェロモントラップによる雄成虫誘殺数は、8月1半旬から9月3半旬までは平年の58%で少なく推移していたが、9月4半旬は167頭と平年(68.7頭)の2.4倍と多くなっている。病害虫発生予察調査員(県がフェロモントラップ調査を委託)の報告によると、ハスモンヨトウの雄成虫誘殺数は、9月4半旬において7か所中5か所で急激に増加している。
福岡管区気象台が9月19日に発表した向こう1か月の気象予報によると、気温は高い確率80%と予想。10月に入ってもハスモンヨトウの増殖好適条件が続くと考えられる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ふ化直後の幼虫は葉裏に集合して加害するため初期発生に注意し、分散前の幼虫が群生する葉(白変葉)を認めたら、早急に防除を行う。
〇老齢幼虫には薬剤防除効果が十分でないため、薬剤散布にあたっては圃場の見回りを行い、若齢幼虫期に薬剤防除を行う。
〇防除薬剤は、大分県農林水産研究指導センター農業研究部病害虫対策チームホームページ内にある「大分県主要農作物病害虫及び雑草防除指導指針」を参照する。なお、薬剤によっては指針の更新日以降に登録内容が変更されている場合があるため、容器のラベルに記載されている使用時期、使用回数等を遵守して使用する。
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